25call ページ25
．
大貴「なぁみんな」
撮影は終わりに近づき、
誰も喋らず、携帯をいじっている。
大ちゃんの笑顔のない日。
俺らにとって違和感でしかない。
八乙女「どうした？」
大貴「俺、おかしいよな」
乾いた笑いが響く。
誰も喋ろうとしない。
言葉が出ないんだ。
大貴「ほら、Aにも嫌われて」
大貴「メンバーにも嘘をついた」
そんなことない、って言ってあげたい。
でも、同情になるから。
偽りの同情になるから、言葉がない。
大貴「榮は、いる。」
知っていた答えを大ちゃんは言う。
なぜ、今まで否定してきたのか。
大貴「知念達は聞いた？榮って人の事」
首を縦に振り、山田の鼻をすする音が聞こえる。
大貴「榮は、俺の好きな人。大事な人。」
子供にひらがなを教えるように、
口角をあげながら目の前のティッシュ箱を見つめながら言った。
大貴「付き合って、すぐに消えた。理由も言ってくれなかった。」
大ちゃんの笑みはだんだんと消え、
なにかを求めるように、
榮さんを求めるような目でティッシュ箱を見た。
大貴「俺、忘れられないんだよね。」
山田「Aさんは？」
周りにいたスタッフは、どこかへ行き、メンバーだけの空間。
大貴「あいつの声、榮と似てるから。俺が榮の声を聞きたくて、電話をするんだ」
メンバーが大ちゃんに向ける目は、
言葉にできない、
なんとも言えないことを訴えていた。
山田｢じゃなくて、Aさんの思い、知ってる？｣
大貴「怒らしたよな。」
山田「違う」
山田が大ちゃんの元へ行き、
上から見つめる。
山田｢Aさん、ずっとずっと、大ちゃんのこと好きなんだよ…｣
辛そうな顔で、大ちゃんを見つめる山田。
大貴「そう…でも今は嫌われてる」
中島｢電話、来るの待ってるはずだよ｣
ああ見えて、大ちゃんは臆病者だ。
否定し、期待なんて望んでいない。
大貴「電話、する」
なにかが変わったように
携帯を探る大ちゃん。
それを合図に、いつもの会話が、メンバーに戻った。
大貴「A？今、いい？」
そう言い放った瞬間、
またも、静まるメンバー。
耳を傾け、大ちゃんの言葉を聞く。
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高鷲*(プロフ) - いつも皆様ありがとうございます。あと2票で100票！誰か投票してくれる方いらっしゃいませんかね...。殿堂入り、目指したいです！！続編もありますのでそちらも…笑 (2015年4月12日 11時) (
レス) id: 7a0f268732 (このIDを非表示/違反報告)
しほ - 大ちゃんの行動一つ一つがメッチャどきどきします！！更新楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2015年4月9日 16時) (レス) id: c371d82f1a (このIDを非表示/違反報告)
JUMP ラブ - 更新楽しみにしてます！応援してます！頑張ってください！（≧∇≦） (2015年4月8日 23時) (レス) id: 523fede14c (このIDを非表示/違反報告)
りかちゅん(プロフ) - 贅沢ですね〜(o^^o)たのしみにしてます！ (2015年4月8日 21時) (レス) id: 989dd56ba1 (このIDを非表示/違反報告)
高鷲*(プロフ) - りかちゅんさん» まだ、秘密です*.。 (2015年4月8日 21時) (レス) id: 7a0f268732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高鷲* | 作成日時：2015年4月7日 0時
