/ 邪 魔 者 / A.D Y.R

21call ページ21

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またも、外にでて、パーキングの精算をする。






『200円高いし』








5枚あった百円玉は意味なし、




千円札をいれ、領収書とともに出てきた300円を財布に入れた。









『馬鹿なのは私。』









自分か、諦めていないのは。




ずっと、大貴は馬鹿って思って、

私のこと好きになればいいって思ってた。







馬鹿なのは自身だった。





大貴は目で見えても、近くにいても


私を見ようとしない。いない存在なんだ。








もう、電話かかってこないなぁ。なんて、望んでたこと。





榮と見立てられない。なんて嬉しいこと。








なのに、悲しみしかない。








重ね合わされても、それでも、
Aってそう呼んで欲しかった。






たまに見せる、AAへの思い。






なにを考えているかはわからないけど、その時が幸せに感じた。







ただ、幸せのおまけに悲しみもついてきた。







あの時の幸せを味わいたい。







あの頃に戻りたい。








そこまで好きなんだ。



大貴のこと。








『ばーか』









車のミラーに向かってそう呟いた。

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