この度猟犬の無明の王と政略結婚することになりました

第４話 ページ7

Aside

「...あの、此れは一体どういった状況なんですか？」

びっくりだ。

帰ってきたとたん家の中はどんちゃん騒ぎ。

おまけに酒臭い...

特に驚いたのが、猟犬メンバー全員が揃っているということだ。

幼女は机の突っ伏して爆睡中、猫っ毛の男は枝豆を皮ごと食べていて、その横では酒を片手にすこぶる愉快そうに笑う猟犬の隊長、そしてオロオロと困ったようにしている立原に、そんな状況をみて呆れている夫の条野。

何がどうしてこうなった...。
　
条「すみません...副長の圧に負けました」

あぁ、成る程...

こんな可愛らしい見た目をしているのに凄いな...。

副「おぉ、誰かと思えば条野の女ではないか！」

そう笑いながら猟犬隊長が近付いてくる。

「私の半径５メートル以内に入らないでください」

「もし入れば...切り刻みますよ？」

少し殺気を込めて云う...が、この酔っ払いには、あまり効果が無かったらしい。

副「ｶｶｯ、気の強いお嬢さんじゃなぁ。是非にもうちの組織に入ってほしいくらいじゃ！」

「お断りします」

此れだから酔っ払いは厭なのだ。

条「はぁ、隊長これ以上彼女を困らせないでください撃ちますよ？」

自分の組織の隊長にそんな物騒なことを云っても良いのか？

鐵「条野、酒が無くなったから買ってきてくれ」

条「あぁ、本当、死 ねばいいのに」

今の言葉は聞かなかったことにしよう

「私、買ってきましょうか？」

条「いや、大丈夫ですよ」

条「もう帰らせるので」

「そうですか」

副「お嬢さん、猟犬に入りたかったら何時でも相談してくれ！」

「だから入らないと云っているじゃないですか切り刻みますよ」

あぁ、この組織本当にいや!

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