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You side.
翔「言えないなら、Aからキスしてくれてもいいけど。」
「っ無理、」
翔「じゃあ言って。」
「それも無理、」
翔「じゃあ俺がお前の好きなとこ言ってる間に心の準備整えといてよ。」
「なに、それ、」
翔「んーまずはね〜なんだかんだ俺に優しいとこ。
たくさん甘えさせてくれるとこも好き。
あとは、集中すると口を尖らせる癖も、
いつもいい匂いなのも好き。それから、」
「もうっ、やめて、」
翔「なんで？」
「なんででも、」
翔「まだ言い足りないんだけど。」
「もう無理、しんじゃう、」
フッと笑った彼は、そういう可愛いとこも好き。なんて柔らかく笑い、もう一度口付けた。
頭にまで響いてくる鼓動が、
唇から感じる彼の熱が、
息苦しさを増長させる。
「っ、ん、」
苦しくて涙目になる私を見つめて、もっとしたくなるじゃん、なんて眉を下げながら笑う彼。
苦しくて苦しくて堪らない。
でも、
「もっ、と、」
それ以上に、彼を近くに感じたかった。
私の言葉が引き金となり、彼は更に甘く深く舌を絡める。
さっき飲んだ抹茶ラテのほろ苦さも混ざった甘さに酔いしれた。
唇が離れたあと、肩で息をする私を見て嬉しそうに笑う彼。
翔「溶けそうな顔してる。そんな良かった？」
いつもの可愛い翔太じゃない。
目の前にいるのは、男の顔をした渡辺翔太だった。
「か、」
翔「ん？」
「可愛い翔太じゃない、！」
パニックになった私はよく分からないことを言葉にしてしまった。
翔「俺のこと可愛いって思ってたの？じゃあ悪いけど、あれ、お前の警戒心解く用の俺だから。」
「へ....」
翔「本当の俺は、こっち。」
そう言って彼は口角を舐めた。
翔「こんな俺、嫌い？」
「っ、」
翔「それとも、好き？」
挑発するような視線が私の心にグサグサと音を立てて刺さっていく。
「嫌いじゃ、ない、」
翔「ふははっ！お前っぽいわ。そういう素直じゃないとこも可愛いよ。」
そう笑った彼はまたチュッと音を立てて唇を重ねた。
翔「ま、のちのち素直にさせてやるよ。」
あざとい男子×計算×青 fin.
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cleam(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます！短編集なので、タイトルどおり『息抜き』になっていたら嬉しいです＾＾他担様にそう言っていただけると、書いてて良かった〜！と思えます( ；∀；)是非、ここだけは他色くんたちにハマってみてください！笑 (2021年2月2日 10時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 初めまして。こちらの小説大好きです。黒さんが一番好きなのですが、cleamさんのせいで青さんや他色まで気になって仕方ないです(笑)リアリティ過ぎ！大好きです！ (2021年2月1日 13時) (レス) id: ee826c6c27 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 雪の王子様さん» 嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです...！私も頭の中でこんな現実がいいな〜っていつも思ってるのでお仲間ですね（笑）情景が浮かびやすいようにしているつもりなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです！お読みいただきありがとうございました（＾_＾） (2020年11月6日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - コメント失礼します。すごくドキドキしながら読ませていただきました！こんなことが現実で起こってくれたら…泣 描写の仕方などがお上手だったのでお話にすぐ入りこめました。素敵なお話ありがとうございました。 (2020年11月6日 19時) (レス) id: 0ec33589bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 黒糖きな粉さん» いえ！こちらこそありがとうございます！もう暫くお待ちください〜( ^ω^ ) (2020年10月7日 12時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年9月14日 22時
