GAME06 ANIMAL EASY ページ8
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「やるじゃねェかあんな状況でよく見てやがったな」
「君が何度も『目』『目』言ってくれたのでそのおかげで」
鬼ヶ崎の言った事に対してそう言う男の子
「それに、血を流す前にできることってけっこうありますから」
「……ヘェ…で、そっちはそろそろ立てそうかい」
…鬼ヶ崎とあの男の子は合わないみたいだな
戦闘を積極的にやろうとする鬼ヶ崎と戦闘を避けようとする平和主義なあの男の子じゃな…
そして僕は木にもたれ掛かるように座ってる女の子の方に目を向けた
「もう少し……というか変、あいつらなんで平然としてるのよ…」
そう言っている女の子の後ろから巨大なカタツムリがひょこっと顔を出す
……後ろ
「ぎゃあああ!!」
女の子もカタツムリに気がついたみたい
「や…こっち来ないで、たたっ切って刺し身にするわよ!!」
さっきまで怯えてたのに…結構強気だな…
それにしてもカタツムリの刺し身は美味しくなさそう…
でもカタツムリの動きは止まったからいいのか
「そ、そうよわかればいいのよカタツムリだしよく見たらかわい…」
可愛くは無い
カタツムリのでろでろとした何かが女の子の太腿にかかる
「やっぱり無理!!!」
そう言って女の子は刀でカタツムリをぶん殴る
案の定鈍い音を立てカタツムリは倒れた
「…剣道でもやってんのかい?」
「惜しいですスプラッタ部書記」
そんな二人に続いて拍手する
「うるさい助けなさいよ!!」
そう女の子が声を荒らげる
まぁ僕の場合殆ど飛び道具だし…反射で助けるのは難しそうだな
「お見事!」
そう何処からか声が聞こえてきた
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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時