GAME05 ANIMAL EASY ページ7
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『…そんな事より早く戻るよ』
そう言いながらさっきの男の子達の方に目を向ける
『は?』
見ると男の子とパンダの距離がかなり近い
食べられる
そう気づいたら冷や汗が流れるのを感じる
鬼ヶ崎も気づいたらしい
急いで僕達はあの男の子の方へ向かった
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「おい!なにしてやがる!」
『あんた!なにやってんだよ!』
鬼ヶ崎に続き僕も声を荒らげる
「肉球失礼します」
そう言って男の子は呑気にパンダの肉球に抱きつく
失礼してる場合じゃないだろ
「ほんとなにしてんのよあんたは!!」
「パンダ一度触ってみたかったんですよねしかも肉球」
知るか
「はああ…和む…」
『「和むな」』
女の子と声が重なる
「大丈夫ですよ、こいつ散歩してただけなんで」
散歩?
男の子に言われてパンダの行動を振り返る
「………え?」
「いや目がね逃げているときまったく俺たちのこと見てなかったんです」
……確かに襲うとすれば男の子の方を見るから襲う気が無いっていうのもわかるか
「こいつの散歩コースと俺たちの逃げる方向がたまたま重なっただけ
俺たちを襲う気は元からないですよな、パン太郎」
そう言って男の子はパンダの鼻を触った
触られたパンダは大きく口を開け
「ばかはやく逃げて!!!」
クシャミをした
案の定男の子にかかったけど…
「…」
「…汚ねェな」
『…同感』
「…君も花粉症ですか」
それはあんたがパンダの鼻を触ったからじゃ…
いや、それより学ランを洗うために川に移動しなきゃだな…
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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時