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アイシテルと書かれた紙に貼り付いていた2枚目を読むと
最近俺の事見つけてくれて嬉しいよ
と書かれていた。
やっぱりあの人だったんだ…。
タイミングが良い事にドラマの方はクランクアップ済みだ。
他に外に出る事と言えばYouTube撮影と何かのロケだ。
皆に相談しようかと思ったが、写真を見たら皆を巻き込んでしまうと思ってやめた。
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数日後
YouTube撮影で康二、照、ふっか、阿部ちゃんと外にいた。
もしかしたら今日も居るかもしれないと警戒していたが、あの人は見当たらなくてホッとした。
「はい、撮影終了です。」
全「『お疲れ様です。』」
向「この辺来んの久々やない？」
岩「そうだね。」
阿「てかYouTubeでレアキャラのしの居るのが良いよね。」
深「そうね。」
『俺最近YouTube出てるよ？w』
皆と少し雑談しているとスマホが震えた。
皆から離れてからスマホを見てみると非通知だったが念の為出てみる。
『もしもし？』
「…迎えに行くね。」
『え？』
それだけで切れた電話にまさか…と思っていると夏樹くん！と声が聞こえた瞬間ドンッ！と衝撃を受けた。
少し遅れて痛みが走る。
衝撃を受けた方を向くとあの人がいた。
「迎えに来たよ…」
『ぅﾞうッ!!』
刺された刃物がズッ…とズラされ、傷口が広がる。
溢れる血と痛みにふらつくと刃物が抜かれ、膝をついた。
向「夏樹くん！」
阿「傷口押さえて！」
駆け寄って来た康二と阿部ちゃんが刺されたお腹を押さえて止血しようとしている。
怒号と暴れるような音が聞こえたがぼやける視界で照とふっかであの人を地面に押さえつけ、ふっかが多分警察に連絡していた。
騒ぎを聞きつけて移動車から降りてきた鷹ちゃんが救急車を呼んでいる。
向「血が止まらへん…っ」
阿「夏樹っ…！」
刺された後に刃物をズラして傷口を広げられたせいで2人がかりで押さえてるのに血が止まらない。
康二が泣いているのに腕が上がらない。
泣かないでって言いたいのに口からは荒い呼吸しか出ない。
徐々に寒くなってきて瞼が降りてくる。
阿「夏樹！しっかりしろ！」
向「夏樹くん！寝たらアカン！」
岩「夏樹！」
深「夏樹っ!!」
警察にあの人を任せた照とふっかも駆け寄ってきたがもう目を開けてるのもしんどい…。
近付いてくる救急車のサイレンを聴きながら俺は目を閉じた。
続きます.
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作者名：おにぎり | 作成日時：2023年7月10日 15時
