くたばれ下さい幹部様【文豪ストレイドッグス】

二日酔い ページ23

Aside

A「ぎーもーぢぃーわーるーいー」


紅「朝から何と言う声を出しておるのじゃA」


A「聞いてよ姐さん、貴女の部下に昨日呑みに誘われて行ったら調子乗って呑み過ぎたんだよ〜」


紅「自己責任じゃ」


A「うぅっ…」


紅「全く…ほれ、水じゃ。飲んで落ち着け。」


A「有り難う…」


何だかんだ云って紅葉姐さんは優しい。好きだよ姐さん。


紅「私もじゃ。」


エスパーかよ←


紅「声に出ておったぞ。今のも。」


A「マジですか」


中「姐さん…二日酔いの薬持ってるか…？」


紅「矢張り中也か。」


中「え？」


紅「何でも無い。其処の戸棚の二段目に入っておるから勝手に取れ。」


中「扶かります…」


A「うぅぅ…中也ぁ…」


中「あ？何だよA。手前も居たのかよ。」


A「姐さん…」


中「前から疑問に思ってたンだが、何でAは姐さんの事を『ねえさん』って呼ぶンだ？」


A「ん？それはね…」


紅「私がそう呼べと云うたのじゃ。一人くらい『ねえさん』と呼ぶものが居たら可愛かろう？」


A「私の台詞…」←


中「成程」


姐さんの年下好きは今に始まった事では無い。昔私は初めて姐さんに会った時から何かと可愛がって貰っていた。『ねえさん』と呼ぶよう指示を受けたのも其の頃からだった。


紅「Aを私の補佐に欲しかったんじゃがのう、鴎外殿に反対されて、仕方無く中也を引き取ったのじゃ。」


中「」←


A「私も姐さんの側に居たかったなぁ。中也、立場交換しない？」


中「巫山戯んな。朝から晩まで餓鬼のお守りなンざ却下だ。」


A「ケチ」


中「アァ！？」


紅「落ち着くのじゃ中也。A、仕事は良いのかえ？」


A「あっ、今日はエリス嬢とお出掛けする約束してたんだった。行ってきまーす！」


紅「楽しんでのう。」


中「気ィつけろよ。」


A「うん！」


怪我も回復して愈々本格的に仕事に復帰する。
今日も良い日に成りますように。

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