姫の目覚め ページ14
太宰side
眠姫様が眠りに就いてから約二週間程が経つ。未だ目覚める気配も無いAを私は唯見つめている事しか出来ない。
何故あの時Aを無理矢理でも止めなかったのか。私が今此処で悔やんでもAは目覚めない。
白くて小さくて冷たい手を握って一言。
太「愛してるよA。之は遊びじゃない。本気なのだよ。今度こそ君をちゃんと守り抜きたい。だから、早く目を覚ましてくれ給え。」
Aの手に接吻を一つ落とし、優しく撫でた。
途端、僅かにではあるが確実にAの手が動いた。
太「A！」
A「だ…ざい…？わ…たし…」
太「確りするんだA！」
A「太宰、此処は…？」
太「医務室だよ。君は二週間も気を失っていたんだ。」
A「そうだ！グランデ…痛っ！」
太「未だ動いてはいけないよA。安静にしてて。」
A「太宰、聞かせて。私が彼奴とどうやって闘ったか。」
太「勿論さ。でも、其の前に…」
言葉の続きを待つAを思い切り抱き締めた。何時もなら「キモいんだよこの変態中途ミイラ！」何て云って鳩尾に肘を叩き付けてくるが、今日は大人しかった。彼女の体は少し力を入れれば折れてしまいそうな程華奢だった。
A「い、痛い痛い痛い！太宰！力強い！莫迦！」
私を体から離そうと抵抗していたが、そんな細腕では私は跳ね除けられない。
太「済まないA。でも、もう暫くこうさせて欲しいんだ。」
A「ったく…仕方ないんだから。後一分ね！」
太「A…目覚めてくれて善かった。本気で心配したのだよ？」
A「これからはもう少し気を付けるね。ごめんね太宰。ありがとう。」
後一分と云いつつもその後私の気の済むまでAは抱き着かせてくれた。
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その頃の廊下
立「(ヤベェ、どうしよう。これ何時入ったら良いんだ…。)」
と、一人頭を抱える立原が居たそうな。
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マカロン - ご指摘頂けて大変有難く思っております。まだまだ未熟ではありますが、これからもより良い作品を書けるよう尽力致しますのでよろしくお願い致します！ (2016年11月28日 21時) (
レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - いえいえ、此方こそ突然失礼しました。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 大変失礼致しました。早急に直します。訂正、ありがとうございます。 (2016年11月28日 20時) (レス) id: 88d69b25b4 (このIDを非表示/違反報告)
牡蠣(プロフ) - 太宰さんは絶対異能力は通じません。夢小説だとしても原作ルールは守ってください。注意失礼しました。 (2016年11月28日 19時) (レス) id: a7c2b6c73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロン | 作成日時：2016年11月28日 2時
