刹那という永遠とは ページ4
バンッ!!!
突如として弾き飛ばされた扉と、そこから入ってくる黒服達に武装探偵社はザワついた。
｢何ッ……｣
｢失礼、探偵社なのに事前予約を忘れていたな…それから叩敲も……大目に見てくれ、用事はすぐ済む｣
その老人の合図に黒服達は一斉に銃を構え、探偵社員はそれに身構える。
だが、彼らが急に動きがゆっくりとなった。それは黒服達だけでなく、武装探偵社の方もだ。
もちろん、スローに見えてるのはこの中で１人だけである。いや、正しくはこれから入ってくる男のみ、である。
男、籌三郎は異能力を発動するとそのまま歩き出し、目的地の扉をくぐった。大勢のお客さんの合間をすり抜け、彼らの先頭に立つ。どうやら繁盛しているようで、黒服さん達が沢山……ん？
籌三郎は首を傾げる。外にあった車といい、この黒服さんたちといい、そして何より友人達の顔である。何をそんなに驚いて身構えているのか…
後ろを振り返り、目に入った光景に漸く合点がいった。
明らかに物騒な客達である。黒服達はこちらに銃を構え、彼らとは別の、鼻絆創膏の男とマスクを着けた男(?)の２人は拳銃とナイフを片手にこちらへと走り出そうとしていた。
幸いまだ銃は撃たれてはおらず、しかし引き金には指が掛かっており、今すぐにでも撃てる状態だ。
籌三郎は持っていたキャリーバッグと鞄を横に放ると、すかさず走りだした。
まずは目の前の２人。その手から物騒な獲物を奪い取りつつ、脚を払って後頭部を小突く。これで２人は直後に地面と暑い抱擁を交わすことになるだろう。
そして後ろの黒服達は、これまた持っているマシンガンを奪い取りつつそのまま顎に打撃を加えさせる。凡そ十数人、全員がゆっくりと仰け反って行くのを確認すると、最後には残った老人の襟元をつかみ、友人の一人に向けて放り投げた。
｢国木田君！任せたよ！｣
異能力を解除してからそう告げると、国木田は咄嗟に老人を受け止め、そのまま投げたのだった。
｢やめろっ！｣
敦が血相を変えて飛び込んできたと、老人が床に落とされたのはほぼ同時だった。
｢お見事！｣
籌三郎は満足げに笑い、国木田の技に拍手を送った。
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∞色(プロフ) - 白さん» あわわわわ！ありがとうございます！外したつもりでいました(汗)気を付けます！御指摘ありがとうございました！ (2016年12月2日 0時) (
レス) id: d84928d06e (このIDを非表示/違反報告)
白 - ｢オリジナルフラグ｣が立ったままになってしまっていますよ｡尚､二次創作は｢オリジナルフラグ｣の対象ではないので､外していただければと思います｡ (2016年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: d9d0dd6f99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞色 | 作成日時：2016年11月27日 23時
