人形救い ページ20
今まで放置すみませんでした！
久しぶりの更新です！
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その後、気絶していた敦と和服の少女“泉鏡花”を保護して探偵社まで連れて帰った。驚いたことに、籌三郎が二人を見つけた時に鏡花は敦を庇おうとしていた。
武装探偵社の者である事を伝えると、鏡花は黙って敦を引渡し、自身も付いてくることに了承した。鏡花自身も疲労が溜まっていたのか、直ぐに眠りに就いてしまう。
探偵社に着き、鏡花を診察室で寝かせていると、先に目を覚ました敦から話を聞いた。
「そうか…それは大変だったネ…」
「はい。僕は、何も出来ませんでした…結局は鏡花ちゃんが自分から飛び降りて……。僕が安易に釦なんて押したから…」
「でも、敦君が鏡花ちゃんの生命を救ったのは確かでしょ？」
敦はハッと籌三郎へ顔を向ける。
「それだけじゃない。あの電車に乗っていた人達を救ったンだ。それは間違いない事実だよ」
「でも…」
籌三郎は敦の頭に手を乗っけ、優しく撫でてあげた。
「いいかい、過程が大事な時もあるけど、結果が大事な時もある。一概に、手放しで喜ぶなンて出来ないだろうけど、誇っていいことは誇っていいと思うンだ。君は今日、鏡花ちゃんを救った。これ以上人を殺めたくないと、ﾀﾋを願った鏡花ちゃんを救い上げたンだ。駄目だった所だけを嘆くンじゃなくて、良かった所に喜ぼうヨ」
そう言ってニッコリと笑う。
「っ、ありがとう…ございます…！」
「うン。さぁ、暫く休んでて？鏡花ちゃんの様子を観てくるから」
「はい！」
敦に小さく手を振ると、籌三郎は姉が観ている鏡花の様子を見に診察室へと入った。
「敦はどうだい？」
「調子は良さそうだよ？彼の子は少し…いや、かなり後ろ向きな性格だネ。自分に自信を持ってないみたいだよ。だから、今日の一件が自分のせいで、自分は何も出来なかったって嘆いてる。十四歳の生命を救ったって事に気付いてなかったよ」
「そうかい。難儀だね…」
溜息を付いた晶子に、籌三郎は苦笑いを浮かべながら眠る鏡花へ視線を送る。
「この娘、この歳で暗殺者だったンだって…」
「…らしいね」
「電車から飛び降りる時、もう誰も殺したくないって泣いてたって…」
「……」
「どんな事情があったにせよ、この娘を救いたい……ポートマフィアの暗殺者だから難しいかも知れないけど、出来るなら、助けてあげたいナ…」
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∞色(プロフ) - 白さん» あわわわわ！ありがとうございます！外したつもりでいました(汗)気を付けます！御指摘ありがとうございました！ (2016年12月2日 0時) (
レス) id: d84928d06e (このIDを非表示/違反報告)
白 - ｢オリジナルフラグ｣が立ったままになってしまっていますよ｡尚､二次創作は｢オリジナルフラグ｣の対象ではないので､外していただければと思います｡ (2016年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: d9d0dd6f99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞色 | 作成日時：2016年11月27日 23時
