故に、傷む ページ18
籌三郎は電車に追い付くと、先程二人が飛び出した穴が空いているに違いないと中に入る為の入口を探した。
｢見っけ!!｣
車両側面に空いていた大きな穴(扉を丸ごと吹き飛ばしたようだ)に飛び乗り、異能を解除する。
｢ﾊｧ…ﾊｧ…｣
辛い……
異能力、流星の道は早く動けるわけだが、簡単に言えば周りが遅くなるのである。故に体感時間は自分からしたら本来のままなので、駅からここまで全力疾走してきた身としては肉体的にキツい。
床に座り込み、暫く休んでいると、前の車両から乗客がこちらを見ているのに気付いた。
｢大、丈夫…もう安全、ですから……｣
ハハハ…と力なく笑う籌三郎にほっとする人や疑いの目で見てくる人とそれぞれの反応を取られる。『当たり前か…』と思いつつも、ゆっくりと立ち上がり姉が居るであろう前方車両へと足を進めた。
｢失礼、通りますよ…｣と乗客の間を塗って進み、先頭車両一つ前へと辿り着く。
｢えげつな……｣
焼け焦げた客席に持たれている死体…鼻につく匂い…
『ワタシはキミの“友”だ…』
それだけで嫌な記憶を呼び戻すには十分だった。
｢ﾁｯ……｣
震える脚を前に進め、先頭車両に着くと、車掌室に見慣れた後ろ姿が見えた。
｢姉さん…！｣
籌三郎は姉の下へと駆け寄った。
不思議なもので、先程まで感じていた不快感が一瞬で無くなり、姉が無事だったという喜びが胸一杯に溢れていた。
｢籌三郎？あんた、どうして？｣
｢この電車がテロにあったって聞いて、文字通り走ってきたよ。無事でよかった…｣
｢まあ、妾が爆弾魔程度にやられないよ。｣
晶子がふと目を向けた先に、地に伏している男が一人いた。
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∞色(プロフ) - 白さん» あわわわわ！ありがとうございます！外したつもりでいました(汗)気を付けます！御指摘ありがとうございました！ (2016年12月2日 0時) (
レス) id: d84928d06e (このIDを非表示/違反報告)
白 - ｢オリジナルフラグ｣が立ったままになってしまっていますよ｡尚､二次創作は｢オリジナルフラグ｣の対象ではないので､外していただければと思います｡ (2016年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: d9d0dd6f99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞色 | 作成日時：2016年11月27日 23時
