10 ページ10
優「彼の家は近いんですか？」
宮「んー、ここからなら2、30分程度ですかね！」
え、はっ！？2、30分の経路を覚えたのか！？
っていうか、ここからならって...
逆に学校以外から行った事はある....？っと言うことなのでしょうか...？
いやいやいやいや、気にしない気にしない！！！
優「そ、そうなんですね！了解です！」
何が"了解です"だ！と、自分にツッコミながら少しだけアクセルを強く踏んだ。
もう少しで着きますよ！と言われて、
やっとか...と安堵する。
別に嫌なわけじゃないけど、この狭い空間で2人だけというのは、なんか落ち着かないし気を使うのだ。
結構な高級住宅地に入ったな、なんてキョロキョロしながら辺りを見回していると、奥の方で綺麗な緑色が見えた。
あ......きっとアレはサッカーコートだ。
宮「ジェシー君、よくあそこでサッカーの練習してるんですよ！......って同じクラスの子が教えてくれました！」
何なんだその後で付け足した感...
優「そうなんですね！こんな綺麗な芝生で練習してみたいもので........あ......」
そのコートに差し掛かった時、奥の方で見覚えのある人影が見えた。
あのシュートフォームは......
絶対にアイツだ....
そう確信し、反対側のコートの方に車を近づけた。
優「着きま....」
着きましたよと言いながら助手席を見れば、宮原先生は既にいなかった。
早っ！！！
俺も慌てて彼女の後を追いかけた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
宮原先生は彼と何を話しているのだろうか。
めちゃくちゃ必死な顔してるけど....
本当は行きたくないけど、俺はゆっくりとコートへ足を進めた。
すると、アイツの目線が彼女から俺にへと移った。
俺はその目がなんだか怖くて、一瞬逸らしてしまった。
優「こんな所で練習するんだったら、部活に来いよ」
俺にはこれくらいのことしか言えない。
保健室であんなことがあって、凄くきまずい。
けど勇気を振り絞って言ったのだ。
それなのにあいつは.......
何も言わずにコートから出ていった。
ジェシー君待って！と宮原先生は後を追いかけるが、
あいつの足は止まることはなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 546人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぞみ
| 作成日時：2019年11月28日 13時
