センチメンタル (ページ45)

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優「悪い！俺のせいで慎太郎と喧嘩したんだよな？ホントにごめんな？」

北斗の前に立って頭を下げた。

北「え....いや、先生は悪くないです...」

優「でも俺が....」

北「俺がちゃんと話せばよかったんです...慎太郎
に...」

顔を上げて北斗を見ると、今にも泣きそうな顔をしていた。

北「俺....慎太郎に嫌われるんじゃないかって...怖くて言えなかったんです...」

優「うん....」

北「慎太郎に俺のことが嫌いなんだろ？って言われて俺...言えなかった自分の気持ち....」

優「そうか...」

北「俺、今ものすごく後悔してます...」

優「じゃあ、俺が誤解を解く！そしたら慎太郎がっ...！」

慎太郎の方から北斗に話しかけるだろうと思っていた。

...が、

北「俺が...！自分で言います、慎太郎に...！」

優「！！！」

北斗の真剣な目に俺は驚いて目を見開いた。

北「だから...先生は俺たちのこと見守っといてください...」

優「ああ。わかったよ」

俺は迷わずそう答えた。

初めて見た北斗の真剣な顔に、俺はすごく嬉しくなった。

ポンっと北斗の肩に手を置いて微笑む。

すると北斗は少し照れたような表情を浮かべた後、ゆっくりと微笑んだ。

優「っていうか！お前こんな所でサボって何してんだよ！」

北「でも先生もここにいるってことは、俺と同じじゃないですか？笑」

優「なっ！俺は見回りをしてるだけだ！」

北「ふ～ん？」

何やらニヤニヤしながら俺を見る。

優「さ、さっさと飯食って外行くぞ！ちょっと待ってろよ！」

俺は教室を出ると、自分の弁当を取りに職員室へと向かった。

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北「先生って意外と料理できるんですね？」

俺の昨日の残り弁当を見てそう言った。

優「なんだよ意外って！失礼だぞ？」

北「あ、でも料理男子ってモテますよね！」

優「ふーん？そうなのか？」

全然モテてる気はしないけどな。

北「ジェシーとは大丈夫なんですか？」

優「ﾌﾞｯｯｯｯ！！！！！！！」

突然の彼の名前に、驚いて吹き出してしまった。

北「もー汚いですよ先生！笑」

優「だ、だってお前がっ！」

その後散々からかわれたことは言うまでもない。

北斗と話に夢中になっていると、とっくに午後の競技は始まっていた。

優「北斗！行くぞ！」

めんどくさがる北斗を、強制的に外に連れ出すことに成功した。