センチメンタル (ページ4)

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風が心地良くて雲１つない今日は、外で体育をやるにはもってこいの日だ。

ちなみに体育は、男子と女子で別々に行う。

で、俺は男子専門。

なんか変な言い方だけどしょうがない。

俺だってこんな野郎どもではなくてキャピキャピした女子高生に教えたかったぜ。と思ったり思わなかったり。

樹「せんせー！今日はサッカーやりましょうよ！」

優「あー？まぁいいか....じゃあ今日はサッカーな」

樹「せんせーマジ感謝！俺のカッコいい姿を見せつけてやるぜー！！！」

コイツは田中樹。

サッカー部であの愛想ない男と同じクラス。

で、なぜかコイツは隣のクラスの京...何んだっけ？

に猛アプローチをし続けているみたいだが....

たまたま今日は体育の時間が被っただけなのに、ものすごく喜んでいた。

言い忘れたけど、京...何とかは男だ。

別に悪くは無いけど、よく人前でベラベラ話せるよな。

だって男が男に恋してんだぞ？俺には理解不能だ。

で、もう1人。

慎「えーーー。せんせーい....俺はダンスやりたかったぁぁー！！！」

やっぱり来ると思った。

彼の名は森本慎太郎。

コイツもコイツで同じクラスの...あ、アイツだ。

いかにも静かそうな男、松村北斗に恋をしている。

なんでこのクラスはホ〇ばっかいんだよ....

別に俺には関係ないけど。

優「こんな砂だらけのグラウンドでダンスなんかやらねーよ！」

慎「ちぇっ！じゃあ次は絶対に絶対にダンスだからね！俺のダンスを見て惚れさせるんだ！！！」

どいつもこいつも体育以外での見せ場はねーのかよ

優「ハイハイ。気が向いたらな」

軽く慎太郎をあしらっていると、

樹「髙地先生！！！大変！！！ジェシーが！！！」

名前を呼ばれ振り返ると、コートの中央あたりで無駄に長い足の奴が倒れている。

は！？熱中症か！？なんて焦ったけど、今の季節に熱中症なんてあり得ない。

急いで駆け寄ると...まさかのアイツだった。

そうか、こいつの名前ジェシーか。

なんて考えていると、ムクッと倒れていた巨体が上半身だけを起き上がらせた。