センチメンタル (ページ25)

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優「ちょっ！やめろ！！！」

やっと自分の状況を理解した俺は、あいつの肩を押して離れさせようとするが、またしてもその腕を掴まれてしまう。

コイツ本気か.....？

などと思った時にはもう遅かった。

少し背中に痛みが走ったと思ったら、俺は床に押し倒されている。

優「な、何してんだよ！やめろよ！」

手を床に縫い付けられているため暴れても意味がなかった。

代わりに目一杯顔を横に背けて唇が奪われないようにする。

ジ「先生....」

もう終わりだと諦めて目を瞑ると、

ﾁｭｯと額に感触を感じた。

どうやら彼の唇が触れたのは、唇ではなくデコだったらしい。

ジ「先生かわいいね笑」

優「.....////」

固く閉じていた目を開けると、アイツのニヤニヤと笑っている顔が見えた。

余裕たっぷりな顔にイラッとする。

なんでこいつの方が大人みたいになってんだよ！

一応俺たち6歳の差があんだぞ？

優「こ、こういうこと、すんじゃねーよ！」

ここに来てやっと自分の本業を思い出した。

俺はこんなことで今の仕事を失いたくないのだ。

ジ「だってしたかったんですもん...」

優「俺はこんなことで仕事を失いたくない！俺とお前は！教師と生徒なんだぞ？」

ジ「え、でも誰も見てないじゃないですか」

優「そんなの関係ない！それに...俺はお前とこういうことしたくない」

ジ「......じゃあ誰としたいんですか？」

優「いねぇよ。そんな人...」

って言うかまず、こういうことしたいなんて思ったことない。

ジ「.....じゃあ、俺帰るね！先生ご飯ご馳走様！
おやすみなさい！」

アイツはそう言うと、あっさりと帰ってしまった。

別に帰ってくれてよかったけど、さっきまでの行動と比べてあまりにもあっさりとしすぎていたので、驚いただけだ。

決して寂しいなどとは思っていない。