11 ページ11
帰りの車のどんよりとした空気といったら...
宮「彼は....何を悩んでるのでしょうか...」
小さな声で宮原先生は呟いた。
優「そうですねー......部活でも学校でも上手くやってるって聞いてますし....あ！よくある高校生ならではの悩みじゃないですか！？」
宮「と言いますと.....」
優「恋....とか....？好きな子できてセンチメンタルになってるとか！」
こんなこと言ってるけど、俺にはそんな状態に陥ったことは無い。
小、中、高とサッカー一筋だったし....
大学に入って告白された女の子と付き合ってみたけど、いまいち好きとかそういうのわからなくて...結果すぐに別れたのだけど。
多分俺にはそういうの向いてないのだと思う。
単純に俺、人に興味がないのだ。
この人の事、もっと知りたい！なんて思ったこと1度もないな....
俺って最悪な人間なのか....？
宮「恋.....ですか.....」
優「い、いや！分かりませんよ！？実際は彼にしか分からないことなので！」
なんで俺、宮原先生のこと励ましてんだ...？
まぁいいか....
−−−−−−−−−−−−−−−−−
次の日。
やはり今日もアイツは学校を休んでいた。
2年 ルイス・ジェシー ？
その文字を見てハァとため息が溢れる。
別に俺には関係のないこと。
考えなければいいのだが...なぜだか気になる。
「あの、�眞論萓検�」
女の人の声...ではなく、図太い声の持ち主が俺を呼んだ。
優「...はい？」
振り返れば、サッカー部の監督が立っていた。
優「え、あっ！？ど、どうされました！？」
俺は慌てて立ち上がる。
監「少しお話ししたい事があるんだが....」
そう言われてついて行った場所は...相談室。
嫌な予感がした。
監「ジェシーのことでな...」
やっぱり...
優「は、はい...」
監「これ以上部活を休むなら、次の大会で選手として出すのはやめようと思う。」
優「え....」
監「アイツには確かに能力がある、でも無断で練習を休むような奴にユニフォームを渡すことはできない。」
優「で、でもアイツ...！朝一番に学校来てシュート練してましたし！放課後も練習終わった後、家の近くのコートで夜遅くまで練習してるみたいなんですよ！？だからやる気はあると思うんです！！！」
言い終わってふと我に帰った。
何俺、熱くなってんだよ...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 546人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぞみ
| 作成日時：2019年11月28日 13時
