第1章・取り残された橙色 ページ3
「…い！Aっ！！」
誰かの、呼ぶ声が聞こえる。
「A！！起きろ！！」
『んぅ…？』
gr「寝ぼけとる場合じゃない！」
パッと開いた目で、見えたのはコンクリートの壁。
一面を灰色で固められたその狭い部屋に私たち13人は入れられていた。
『え…ここ、どこ…？』
gr「分からん。…今トン氏を中心に出る方法を考えとるとこだ。」
ブーーーー
突如、大きなブザー音がなり、部屋の壁に設置されたモニターに、真っ白な文字が浮かび上がる。
《ようこそ、我々だ国の幹部の皆様。》
《今からあなた方には、この空間から脱出していただきます。》
《ルールはとても簡単です。一つの部屋に一つずつ、しかけを作らさせていただきました。それを突破し、“出口”と書かれた扉からでていただくだけ。》
《それでは、あなた方の健闘をお祈りしています。》
ぷつんと軽い音がなり、モニターは再び黒に戻った。
gr「…どうする。」
em「ここは、従っておくのが懸命でしょう。
相手が誰かは分かりませんが、私達全員を拉致するぐらいです。抑える手立ては整えられていると考えた方がいいと思います。」
zm「エミさんの言う通りや。この部屋を隈なく探したんやけど、見つかったんはあそこにあるボタンと、話にあった出口だけ。変に暴れるよりは、扉からでる方向で考えようや。」
ht「問題はあれを誰が押すかだね。こんな状況、何が起きたっておかしくないだろうし…」
「あの！」
議論の中で1人がすっと手を挙げた。
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S丸(プロフ) - Rinさん» ありがとうございます…！！（泣）すごく嬉しいです！！ (2021年3月2日 8時) (
レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - はぁ！初見(？)です！好きです！(唐突)本当に最高です...！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：S丸 | 作成日時：2019年8月19日 23時
