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No.30 隊って ページ31

翌日、私は本部長室に呼ばれていた。中に入ればそこには本部長になった忍田さんと、オペレータ責任者になった我が師匠由香里さんの姿。


「由香里さん、隊って」
「まぁまぁ、落ち着きなさい」
「むぐぐ・・・・」


 私は由香里さんが座っている対面にあるソファに座った。


「由香里さんが隊員やめなきゃ、隊を組んだのに!」
「仕方ないじゃない。頼まれたんですもの」
「そーだけどー!」
「はいはい」
「・・・・・それで隊ってどういうことですか」
「近頃いろいろな隊が結成されているのは知ってるな」


 最強な東隊、最近結成された嵐山隊、他もろもろ。


「お前もそろそろ隊を作ったらどうだ?」
「え」
「一年前に比べて随分成長した。今となっては攻撃手ランク3位、射手ランク1位」
「ポケモンバトルも弱くはない。先日のこと聞いたわ、新しくB級になった子達と一緒にポケモンを選んだ時にアドバイスしたんでしょ」
「まぁ」
「フリーでやっていくにはかまないけど、隊を作ることでさらに成長できるんじゃない?」
「・・・・隊か」
「どうしたの?」
「いや、東さんとこや嵐山さんとこ見てると楽しそうだなって思うけど、まだいいかなって思うんですよね」
「・・・・・・・」
「・・・・・なんですか?」


 じーっと私を見る由香里さん。え、何々、怖い。


「あんたほんとに中二?」
「中二ですけどなにか!」
「あ、そうね。やっぱり中学生だ」
「なんなんですか!」


 遊ばれた気分だ。


「でも、こっちとしては隊を作ってほしいのよね」
「なぜに?」
「任務だって、毎回違う子とやるっていったって連携が変になって失敗とかありえるし、毎回慣れないことをするのは結構負荷がかかるわ」
「そうでもないですよ。うまくやっています」
「んー、師匠としては組んでほしいな」


 いや?と聞かれれば、いやではないけど。私は由香里さんと組みたかったのが本音だ。だけど、それは叶わないのだ。
 その後、隊のこと考えておいてくれ、と言われ本部長室を出る。んー、しかし隊を作るにしてもその隊員とオペレーターを探さないと。


「あ、いるじゃん。オペレーターは」


 そうだ、由香里さんをオペレーターにしよう。っと思ったが責任者の立場にいる彼女はたぶん「無理に決まってるでしょ」と言われて終わりだ。オーマイガー。

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tOuka(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます!!はい!気をつけます!! (2018年1月20日 20時) (レス) id: acfc767a41 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年1月20日 16時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tOuka | 作成日時:2018年1月20日 15時

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