No.16 ある日の学校 ページ16
「Aちゃーん」
「お、どうしたの栞」
ある日の学校。私は次の授業の準備をしていた時だった。中学に入ったとき、仲良くなった友達の宇佐美栞が私の席に来た。
「なんか三年生が呼んでるよ」
と言って栞がドアの方を指さす。三年生に知り合いっていたっけ?と思ってそちらを見るとそこにいたのは、
「迅さん」
迅さんは私を見て、よっ、と手を上げる。私は栞にお礼を言って迅さんのもとへ。
「どうかしました?」
「今日の放課後。お話できないかなって」
「基地じゃダメなんですか?」
「んー、あそこはいろいろ邪魔が入りそうだからね」
「あー・・・」
太刀川さんとか太刀川さんとか、・・・・太刀川さんとかとたまに桐江が思いつく。あれ、ほとんど太刀川さんじゃん、なんだあの人。
「まさか、告白!?」
「それを口に出すのもどうかと思うが違うんだなー」
「知ってます。任務関係かなにかですか?」
「うーん、・・・まっ、とにかく授業終わったら迎えにくるね」
「了解です」
じゃーね、と去っていく迅さん。私は席に戻ろうと振り返るとクラスのみんなの視線(主に女子)が痛い。え、え、なんですか?言いたいことはわかるけど。
「宮瀬さん、やるー」
「いや、」
「絶対告白でしょ!」
「いや、だから」
「すごい、少女漫画みたい!」
「違うって!」
「またまたー」
「いや、ほんとに」
「あっははー」
「みてないで助けて栞」
女子に質問攻めされる私。こんなことが我が人生にあるなんて思ってもみなかった。その後、授業のため入ってきた先生に「席につけー、そこの女子軍団」という言葉で解散になった。あざます先生、助かりました。でも、その後も否定はするが、ニヤニヤする子たちにため息しかでない。
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tOuka(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます!!はい!気をつけます!! (2018年1月20日 20時) (レス) id: acfc767a41 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年1月20日 16時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tOuka | 作成日時:2018年1月20日 15時