最高のパートナー【ワールドトリガー×ポケモン】

No.１１　負けたー！ ページ11

「ラプラス、なみのり」


　ラプラスのなみのりが、ハッサムに当たり、桐江の近くまで、流される。


「ハッサム、でんこうせっか」


　ハッサムのでんこうせっかの素早さがラプラスに当たる。はっや！


「ラプラスのしかかり」
「かわして！」


　ラプラスの、のしかかりを素早くかわしたハッサム。


「成長したじゃん、桐江」
「ふんっ、まだまだこれからよ！ハッサム、メタルクロー」
「ラプラス、れいとうビーム」


　ラプラスのれいとうビームとハッサムのメタルクローがぶつかり、爆風が起こる。


「ラプラスもう一度、れいとうビーム」
「しまっ！」


　爆風を利用し、れいとうビームがハッサムに当たり、ハッサムは氷におおわれている。


「ラプラス、こおりのつぶて」


　ラプラスの技が決まり、ハッサムのこおりが砕け、倒れる。


「ハッサム戦闘不能。ラプラスの勝ち、勝者由香里さん」
「負けたー！」


　桐江と由香里さんはポケモンをボールに戻す。
　これが、ポケモンバトル・・・・なんという迫力。隣を見れば太刀川さんは目をキラキラさせている。わーお、さすが。


「お疲れ様。由香里さん、小南」
「迅も審判ありがとう」
「もう一回よ！」
「えー、回復したいからやだなー」
「回復した後もう一回よ！」
「迅が受けて立つだって」
「俺そんなこと一言も言ってないですよ」
「迅、勝負よ！」
「あれー、これは見逃したな」


　三人の姿をぼーっと眺める。太刀川さんは「忍田さんに頼めばポケモンもらえるかな？」と本気で考えているようだ。作戦内容も口から洩れている。三人には聞こえていないようだが、となりにいる私にはバリバリ聞こえています。


「よし、俺忍田さんとこ行ってくるわ」


　じゃあな、と私の頭に手をポンっと置いて去っていく。たぶん太刀川さんはポケモンをもらうことできるんだろうなー、なんて何の根拠もない思いが浮かぶ。

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