【過去編：師匠との出会いから師弟子関係になるまで】完結 ページ20
あれから数日経ち、私はB級隊員に昇格した。そしてそれをラウンジにいる加古さんに報告すると「えぇ、知ってるわ。おめでとう」と祝ってくれた。待って、なんで知ってるんですか…。
「トリガーのカスタマイズはどうするの？」
「とりあえず、メインはこれまで通り追尾弾で」
とトリガーのカスタマイズや今後の任務や稽古の話をしている時だった。突然、「何を熱心に話してるんだ？」と男性の声が聞こえた。視線を声が聞こえた方へ向けると知らない男性がいた。どちら様？と首を傾げると「あら、東さん」と加古さんがその人の名前を言う。東さん…？
「あら貴方知らないの？」
「…すみません」
「俺は普段狙撃手の方にいるからな。仕方ないだろ」
ということは狙撃手か。へぇ、と思っていたら「A、紹介するわ」と加古さんが東さんのことを紹介してくれた。やはり狙撃手で元A級１位部隊の隊長…、
「え、すごい人じゃないですか」
「そうよ」
「そうでもないさ。加古たちのおかげでもあるんだから」
「ふふっ、そう言ってもらえてうれしいわ」
ここ最近というか、加古さんか声をかけられてから今まで一緒にいる時間が増えたことによって、私も加古さんのことをなんとなくだがわかってきた。そのうえで言うと「よくこの人をまとめることができたな」だ。決して悪い意味ではない。
「東さん、こっちはAA。つい最近B級に上がったの」
「そうか。よく頑張ったな」
「いえ、それほどでも…(ある)」
よしよし、と東さんが私の頭を撫でながら「さすが、加古の弟子だな」という。…ん？弟子？首を傾げる私に「弟子じゃなかったのか？」と東さんも首を傾げる。加古さん、説明求むム。
「えぇ、私の弟子よ」
「え？そうなんですか？」
「あら、そうよ？言ってなかった？」
「…初耳です」
そうだったかしら？でも、もう貴方は私の弟子よ。という加古さん。改めて弟子と言われるとなんかムズムズする。チラッと東さんを見ると笑顔で「よかったな。A」という。何がよかったのかちょっとよくわからない。まぁ、けど…。
「これからもよろしくお願いします。加古さ」
「ん？」
「…師匠」
「えぇ、お願いされたわ」
こうして私は加古さんの弟子に(いつの間にか)なった。
(そう言えば加古さん。前に聞いた私に稽古をつけてくれた理由って？)
(ふふっ、それはね)
(貴方が言ったこと全部よ)
(え？)
(正解は一つじゃないのよ)
２１４話 →←【過去編：師匠との出会いから師弟子関係になるまで】２話
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エリ(プロフ) - とても面白くて大好きです。めちゃくちゃ読み返してます。更新待ってます。 (2月18日 11時) (
レス) id: 17f158c94c (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごく面白いです。めちゃくちゃ読み返してます！更新待ってます！ (2022年12月10日 9時) (レス) @page27 id: 8926c142a3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 更新待ってます (2022年8月21日 12時) (レス) id: 2853a14998 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 何回も読みに来てしまう…おもしろい…同級生同士のわちゃわちゃとかめっちゃ好きですわァ… (2021年12月23日 23時) (レス) @page26 id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 新しく更新されている…しかも2話…ありがとうございますこれからも頑張れます… (2021年7月11日 11時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tOuka | 作成日時：2020年8月23日 11時
