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番外編 リクエスト(二宮隊とわちゃわちゃ) 2 ページ2

「(告白も終わったことだし、休み時間ももう少しで終わりだから帰ろ)」


 とその時。背後に気配。そして振り返っちゃいけない予感。よし、進もう。安全地帯の教室へ!


「Aちゃん」


 あ、無理だった。
 ポンッと肩に置かれた手。真っすぐ前を見ろ、振り返るな。例え名前を呼ばれようとしても。Aって苗字の子が他にもいたんだ。その子のことだ。さっきの子の苗字かもしれない。でも肩に置かれた手の説明はどうしよう。説明できない時点でアウトな気がする。


「今日、一緒にボーダーに行こうね。迎えに行くよ」


 と耳元で囁かれ、肩に置かれた手と共に気配が段々と離れていった。


「(・・・・・オワタ)」



 耳元で囁かれ、「迎えに行くよ」とか。どこの少女漫画だ。ドキドキした。多分少女漫画的なドキドキじゃない。









「で、なんであそこにいたのかな?ん?」
「・・・・・すみませんでした」


 ほんっと、偶然なんです!昼休みに飲み物買いに自販機に来たら女の子と犬飼先輩が体育祭裏に行くのが見えて「あ、これ絶対告白だ」と思い、好奇心で見に言ったんです。


「好奇心旺盛ですみません」
「それ反省してないでしょ」
「なんで告白現場見たくらいで反省しなきゃいけないんですか。意味が分かりません」
「逆ギレとか」
「まぁまぁ、お二人共」


 くそぅ、なんで私がこんなことに・・・。というほどでもないけど。
 あの後、無事に教室に帰るといつものメンツが迎えてくれた。その時栞と遥に「あれー、どうしたの?」「顔が青いけど」と言われ、先ほどの出来事を話す。栞は相変わらずで「どんまい」と笑っている。笑えねぇ。
 そして放課後。急いで支度して教室を出ようとした時だ。クラスの子から「A―、犬飼先輩待ってるよ」と言われ、「あぁ、亜季呼ばれてるよ」「現実を見なさい」と言われた悲しい現実である。すごく目を背けたいが、ニコニコの犬飼先輩が視界に入り、逃げられないことを悟った。そしてがっちり亜季の腕をつかんだ。さぁ、一緒に行こう!

番外編 リクエスト(二宮隊とわちゃわちゃ) 3→←番外編 リクエスト(二宮隊とわちゃわちゃ) 1



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tOuka(プロフ) - 青い夕日さん» わちゃわちゃいいですよね!つ、続きですか!・・・いいですね!考えます!! (2020年4月4日 1時) (レス) id: 5eec9fb525 (このIDを非表示/違反報告)
青い夕日 - 風間隊のわちゃわちゃ面白い。続き待ってます! (2020年4月3日 16時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - おはじきさん» ありがとうございます!いろいろネタあるので続き頑張ります!! (2020年4月2日 1時) (レス) id: 5eec9fb525 (このIDを非表示/違反報告)
おはじき - とっても話が面白いです!!いつも続きが気になっています!頑張ってくださいね! (2020年4月1日 23時) (レス) id: 575f653443 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tOuka | 作成日時:2020年3月30日 14時

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