本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】番外編 (ページ41)

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番外編梅雨のネタ米屋　２ページ41

「それにしても……」
「……え、なに？」
「近くで見ると……、小さいな」
「喧嘩売ってんのか？」
「おっ、じゃあランク戦だな」
「買うな買うな。で、なに急に」
「いや？今みたいに近くでAのこと見たことねーな～って思ってな」
「ふーん。米屋は……普通だよね」
「男はみんなこんなもんだろ？」
「女子もみんなそんなもんだよ」
「そうか？」
「そうだよ」

なんだこの会話……。
ちょっと早く基地について欲しい。どうしたらいいんですか。
すると、

「よねやんせんぱーい！Aちゃんせんぱーい！」

振り返ろうとしたらドンッと背中に衝撃が。ぐわぁ。

「おいおい。走ったらあぶねーだろ」
「仕方ないじゃん。雨降ってるんだもん」
「それは仕方ないか？」
「どうなんだろう？」
「緑川くんよ……」
「やっほーAちゃん先輩！あ、よねやん先輩傘入れてー」
「つめたっ！せめーだろ」
「いいじゃんいいじゃん」
「米屋も人のこと言えないからな。あと、緑川くん。この傘私のね」
「Aちゃん先輩傘入れてー」
「いいよー」
「はぁ？俺のときと態度違うじゃん」
「緑川くんは強制連行でランク戦とか言わないし、かわいい後輩だからね」
「Aちゃん先輩、ボーダー行ったらランク戦しようよ！逃がさないからね！！」
「……」
「なにか言うことは？」
「……雨の音で聞かなかったことにするわ」