本気をそのうち出すであろうボーダー隊員【ワールドトリガー】

１７５話 ページ5

「ふーむ。陽太郎の言うことも一理あるね」
「一理ある・・・・」
「というと？」


 栞が言うには二宮さんに勝てるのは千佳ちゃんかヒュースで正面からぶつかるのはその二人。千佳ちゃんがぶつかるのはだめだから千佳ちゃんが両防御でヒュースがその後ろから弾トリガーで戦えば無敵なんじゃないかという。


「確かに、削りあいならまず負けないわ」
「他の部隊が絡んでくるとめんどうにはなるけど、二宮隊に火力勝ちできるのはかなり魅力的」
「ブレードでにのみやさんに近づくのはしんどいしな」
「射撃戦はそれでいいとして、機動戦になれば千佳はついてこれないぞ」


 確かに、千佳ちゃんは狙撃手だから常に姿を隠していないといけないしヒュースと千佳ちゃんが合流できない可能性だってある。なので別の案が欲しいとのことだ。


「よし、じゃあこうしよう」


 と三雲くんの今後の予定を話す。
 ヒュースと千佳ちゃんは二宮隊の記録を見て射撃戦の対策を練る。栞と陽太郎はそのサポート。三雲くんと遊真はそれ以外のパターンを考えながら、他の部隊の情報収集をすることになった。


「小南先輩にもアドバイスをもらえればと・・・」
「しかたないわね！ホラホラ作戦室に行くわよ！」


 といって小南は三雲くんと遊真を連れて作戦室へ行ってしまった。え、ちょっ、私の用事・・・。行ってしまった。


「(私はなにをしに来たんだ・・・)」
「えーっと、Aはどうする？」
「・・・手伝います」


 私は栞たちとともに二宮隊の記録探しをすることにした。

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