検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:15,608 hit

*1 ページ2

.



「…ぃ、

…おーい、

A〜、遅刻すっぞ」








朝から耳に響く

玄関からしてるであろう

幼馴染の声。








「…んんっ…


宏、声でかい…」






「A〜、おはよ」



















…そして起きたばかりの

私より寝ぼけているかのような

声の持ち主もまた、私の幼馴染。








.








「今行くから待っててー」







.







自分の部屋からそう叫べば

こんのわがまま娘〜!

とか、俺遅刻すんのやだー笑

なんて騒いでる声が聞こえるけど

それでも待ってくれる2人。









.








.









「お待たせ、

行こ?」









「いいご身分だことー」



「俺らはほんとに

Aに甘いよね、笑」






なんて、笑いながら

他愛もない話を3人でするの。









.









この日常が

私にとっては本当に幸せで。










そんなこと不可能なのに

ずっと続きますようにって

毎日、大好きな空にお願いする。





.









.









.







こんな幼馴染との

出会いは、私が

まだ幼稚園に通っていた頃…







.








.









.









「A、今日からこの

お家に住むんだよ?」









そんな母からの言葉と

目の前にはきれいな一軒家。







「ほんとっ!?

このおうち、かいだんある?」






それまでマンションに

住んでいた私の憧れ…






階段。









「あるよ?笑

楽しみだね」





「やったー!」







単純な私はそれだけで

嬉しくなって。








引っ越し屋さんが

まだ荷物を運び入れている途中の我が家に

スキップしながら足を踏み入れた。







.









.









それからすぐに

荷物の運び入れが終わって

引っ越し屋さんが帰っていった頃、









.









「お隣に、挨拶しに行こっか。」






母はそう言うと微笑んで

私の手を引き歩き出した。

*2→←*prologue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きなこ | 作成日時:2016年10月7日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。