da capo ページ1
入学式が終わった。
私は晴れてこの茨城県西港市西港第一(にしこうだいいち)中学校に入学したということだ。
これから、私の中学校生活が始まるのかと思うと、不安で顔をうずめた。
勉強についていけるのかな?部活ってそんなに大変なのかな?
考えれば考えるほど不安になる。
他の人はみんな部活の仮入部に言ってるみたいだけど、私はなんだか胃が痛いからもう帰ろうかな。
「そらは部活どうする?」
そんな中、聞き慣れた声が耳に入って顔を上げた。
「舞は、美術部にしようかと思うんだよね。そらは?」
私の親友、山吹舞。
舞と私は小学校ではバトミントンクラブに入っていたので、中学校でもバトミントン部に入りたいというかと思っていたけれど、なんと言い出したのは意外な美術部だった。
「えっ、舞、美術部にするの?バトミントンは?」
「うーん。なんかさあ、飽きちゃった。」
ああ、この調子だと絵を描くのも飽きたとか言うんだろうな・・・。
「で?そらは?」
「どうしようかな。舞と同じで美術部でいいかな」
「え、バトミントンは?」
「私、本当は運動苦手だからクラブでもほとんど試合に出てなかったし・・・」
「そっかー。じゃ、一緒に仮入部行こっか」
「えっ、ああ、うん」
さっきもう帰ろうと思ったのに。
「2階の第2美術室だって。行こ」
舞が私の手を引いて教室を出たとき、
どこか愁いを帯びた、どこまでも響いて行きそうな音が地を這った。
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おもちたろう - かなみんさん» 作者のおもちたろうといいます。かなみんさん、作品を読んでくださりありがとうございます。トランペット担当なんですね!かっこいいです! (2017年8月21日 17時) (レス) id: 560a5b69fc (このIDを非表示/違反報告)
かなみん - 私、吹奏楽部でトランペットを吹いているの (2017年8月21日 0時) (レス) id: d23cc83fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもちたろう | 作成日時:2017年7月7日 20時