暗闇屋敷のネコ少年【オリジナル】【ホラー】

2人目 ページ3

入ってすぐ、違和感を覚える。

ニシえもん「…綺麗すぎじゃないか？」

【お化け屋敷】だとか【空き家】イメージ、外見からの印象を裏切るようだ。

昭和中期に建てられたのだろうか。2階は無く、廊下以外は畳の部屋だった。

恐らく、台所と風呂場の床はタイルだろう。

かおもじ「…靴、脱ぐのか？」

あはは「いやだよ、ガラスとか割れてたらどーするの？」

ニシえもん「そうだね。…このまま上がらせてもらおうか」

土足なのは罪悪感が湧いたが、家に上がり一つひとつ部屋を見て回る。

改めて見ると、床がギシギシなったりはしないし、部屋は小綺麗になっていて少々不気味に感じた。

玄関から左に曲がると、奥まで真っ直ぐに伸びる廊下がある。

一つ目の襖を開けると、8畳の部屋がある。この奥にも同じく8畳の部屋があり、襖を挟んで繋がっているようだった。

ある程度部屋を覗いて、ひとつ気がついた。ここには家具がない。

廊下にも、各部屋にも、日用品すら置いてないのだ。

以前住んでいた人間が引っ越す際にすべて売るなり、持っていくなりしたのだろう。

だとすると、やはり危険な家では無いようだ。

あはは「…タコ助が居ない…」

あははが異変に気がついたのはをみんなで帰ろうとしている時だった。

3人目→←1人目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す