暗闇屋敷のネコ少年【オリジナル】【ホラー】

10人目 ページ11

分からない。有り得ない、ありえない。こんな事があっていいのか、分からない。

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ

ニシえもん「何でここに居るんだよお前ら！」

ニシえもん先輩の声も耳に入ってこない。目の前の、倒れたネギマをはるさめと2人で呆然と見つめるしかなかった。

辺りは天馬(ネギマ)の血でいっぱい、まるで血の海だ。目を開いたまま、何処か苦しげに歪んだ顔はもう二度と動かなかった。

あはは「もう逃げよう！あの時より(●●●●●)危険よ！」

首根っこを掴まれて、玄関へ引き摺るように連れていかれる。飛人(はるさめ)は動かない天馬を見て声を挙げず泣いていた。


──悪夢がこれで終わる筈が無かった──

突然閉まる玄関。それと同時に、背後から声が聞こえてきた。

？「…逃げられたら困るんですよね…こっちが」

そこに居たのは真っ黒な猫。招き猫のようにちょこんと座っていて、頭には小さなシルクハットを被っていた。

ニシえもん「お前…！あの黒電話の……!!」

クロ「えぇ、まさしくその通りでございます。” クロ ”とお呼びください」

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