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『うぇ…気持ち悪ぃ……』
ｻﾘ「随分酔っちゃったみたいだね〜。今、回復魔術かけてあげるからね」
『ありがとうおじいちゃん…』
前夜祭終了後、酷い幻術酔いに襲われた私達はあのまま解散となり、途中で会った入間くんやおじいちゃんたちに回収され我が家へと帰宅した。
どうやら今回入間くんは色々と大変だったそうで、魔力が枯渇して動けなくなっていた。
明日の本祭のことを考慮し、今回のゴタゴタをサプライズ企画として上手く誤魔化し表沙汰にはしなかったらしいが、実は“アミィ・キリヲ”という名の悪魔が裏で
『お疲れ様、入間くん…』
入「Aちゃんこそ。リードくんから聞いたけどトラブルに巻き込まれたんでしょ？大変だったね」
『大変……うん、大変だった……って、あれ？おじいちゃん、こんな秘密事項を私に教えてよかったの？』
ｻﾘ「うん。…これは、Aちゃんにも起きうることだから」
『わたし、にも……』
やけに真剣な顔で私に語りかけたおじいちゃんは、そっ、と私の肩を叩いて遠くを見つめた。
ｻﾘ「悪意というものは…常に近くに潜んでいるもの……君たちは“オトモダチ”に恵まれてるけど、この魔界には悪意を胸に秘めた恐ろしい悪魔も沢山いるんだ。そのことをくれぐれも忘れてはいけないからね？」
『……うん』
ｻﾘ「はい！暗い話はおしまい！二人ともお腹すいたでしょ、オペラが美味しいもの沢山作ってくれたから皆でご飯食べようか」
暗く俯く私と入間くんに優しく微笑んだおじいちゃんは、ソッと私たちの背中を押して歩き出した。
ｻﾘ「明日は本祭！前夜祭で心身ともに疲れた体の英気をしっかり養おう！」
『…うん！』
入「はい！」
お互い顔を見合わせ元気よくおじいちゃんへ返事をすると、ポン、と軽く背中を叩かれ、後ろを振り返ると嬉しそうに目を細めて私たちを見下ろすおじいちゃんがそこにいた。
例のキリヲ先輩のように悪意を持って私たちを陥れようとする悪い悪魔がいるのは確か。でも、おじいちゃんやオペラさん、そして我々師団の仲間たちのように優しい悪魔がいるのも確か。
──悪い悪魔もいれば、良い悪魔もいる。
そのことを、私は絶対に忘れてはいけないんだ。
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ねむ - 連載時期からずっと読んでいました。今でもこの作品が1番大好きなのでいつか更新されたらいいな〜と思い読み返しています。続編いつまでもお待ちしています。 (2023年2月14日 5時) (
レス) id: 684d7a9448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななぁ - この作品とっても好きです！続編楽しみにしています！！！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: e0b9b0f844 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 海の幸さん» 随分と期間が空いたお返事になって申し訳ありません。またゆっくりと更新を再開していくつもりですので、お時間がある時にでもゆっくりとまた読んでやってください。コメントありがとうございました！ (2022年7月16日 9時) (レス) @page50 id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
海の幸(プロフ) - 初コメ失礼します。自分は語彙力が無いので上手く言葉に出来ませんが、この作品が本当に大好きだという事が伝われば幸いです。通知が来る度に、はしゃぎながら読んでいました。この作品を見つける事が出来てとても嬉しいです。お体ご自愛下さい。続編楽しみにしてます。 (2021年8月3日 16時) (レス) id: 773012e340 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ルルーシュさん» 1番！？凄く嬉しいです…ありがとうございます！のろのろと本当におまたせしていただく形になってしまう更新ですが、これからも頑張っていこうと思います！改めてありがとうございました！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月11日 18時
