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それからも大きく成長しすぎたピコちゃんは、我々師団の面々を大いに悩ませることとなった。
zm「うわっ、なんやこの大量の毛！」
shp「すみません今ブラッシング中で…」
毛並みを整えようとブラシで軽く撫でれば、たちまち師団室が毛だらけになり。
tn「ピコ！遊びたいのは分かる！でもトンが怖がっとるから！！」
『ピコちゃん待って待ってステイステイ！』
�邸屮廛�〜……」
一回り二回りもサイズの差がひらいたピコちゃんとトンくん。己の大きさを考えずにじゃれつこうとするピコちゃんだが、下手すればトンくんが大怪我をしてしまう自体に。
元気よくすくすく成長するピコちゃんだが、それに比例して段々と私たちの手に負えなくなっていった。
＊
sha「…え──それでは、第4回我々議会をはじめま…す、」
ででん！と、また一回りほど巨大化したピコちゃんを囲むようにして師団室の隅に身を縮めながら始まった我々議会。その議題はもちろん──…
ci「森に帰してきなさい！！！」
「『ヤダ────────ッ！！！』」
今日の議題：『ピコどないしよ』
ci「デカくなりすぎや！狭すぎて活動できひんやろ！！」
『別にここに集まっても、ぐーたらゲームするだけなんですから問題ないじゃないですか！！』
sha「いやいや大アリやろ。しかも前よりデカくなってへん？」
ピコちゃんを守るようにワシっと大きくてフワフワな黒い体にしがみつきながら、こちらへ指を向けるチーノ先輩にグワッと威嚇する。ゲームなんて場所なくても出来るでしょ！！
shp「デッカいのの何がアカンのや！グルッペン団長だってデカいし似たようなもんやろ！！」
『そーだそーだ！』
ci「念子と団長を同列に扱うな！」
私と同じようにピコちゃんを抱きしめ威嚇するショッピ先輩。とばっちりを受けるグルッペン団長なんて気にせず醜く言い争っていると、見かねたシャオロンがひょっこりとピコちゃんの後ろから顔を覗かせた。
sha「いやまぁ……捨てて来いってのはさすがに無責任だからナシにしてもさぁ…ここで飼い続けるのはさすがにもう無理じゃない？」
『それは……』
sha「こんな狭いとこずっとおったらピコもストレス溜まるやろ。なぁピコ」
㌰「みゃん？」
的をえる正論にグッと言葉が詰まる。
確かに、満足に動き回ることも出来ないこの環境はピコちゃんの体や心にとても悪い。
私たちの言い争う言葉が分からず、ひたすら首を傾げ続けるピコちゃんの頬をそっと撫でた。
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ねむ - 連載時期からずっと読んでいました。今でもこの作品が1番大好きなのでいつか更新されたらいいな〜と思い読み返しています。続編いつまでもお待ちしています。 (2023年2月14日 5時) (
レス) id: 684d7a9448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななぁ - この作品とっても好きです！続編楽しみにしています！！！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: e0b9b0f844 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 海の幸さん» 随分と期間が空いたお返事になって申し訳ありません。またゆっくりと更新を再開していくつもりですので、お時間がある時にでもゆっくりとまた読んでやってください。コメントありがとうございました！ (2022年7月16日 9時) (レス) @page50 id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
海の幸(プロフ) - 初コメ失礼します。自分は語彙力が無いので上手く言葉に出来ませんが、この作品が本当に大好きだという事が伝われば幸いです。通知が来る度に、はしゃぎながら読んでいました。この作品を見つける事が出来てとても嬉しいです。お体ご自愛下さい。続編楽しみにしてます。 (2021年8月3日 16時) (レス) id: 773012e340 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ルルーシュさん» 1番！？凄く嬉しいです…ありがとうございます！のろのろと本当におまたせしていただく形になってしまう更新ですが、これからも頑張っていこうと思います！改めてありがとうございました！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月11日 18時
