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トゥクン……と頬を両手で抑えて頬を染めたトントン。いや乙女か。
と、心の中でツッコミを入れていると手で抱えていたネコちゃんがモゾモゾと動き、ぴょん、と逃げ出した。
『わ、どーしたのネコちゃん？』
とことこ、ぴょこぴょこ、向かった先は私の背後……トンくんが丸くなっているところ。
ネコちゃんはミャーミャーと鳴いてトンくんに話しかけた。しかし、拗ねたようにプイっとそっぽを向いてしまった。それでも諦めずに話しかけるネコちゃん。
ミャーミャー、ミャーミャー、プギプギ、ミャーミャー。
何を話しているのかは分からないが、段々と元気になるトンくん。そして自慢げにポンポンとネコちゃんを叩き、ほっこりした空気が流れた。
『よかったね、仲直りでき──…』
tn「ウオオオオシャッターチャンス！！！ウオオオオ！！！」
ci「主人バカ」
鬼気迫る表情でカシャシャシャ連射するトントン。そんな彼に満更でもなさそうに被写体になってあげるトンくんもトンくんだ。
ci「にしても……あの念子これからどーする？ずっと僕らで飼う訳にもいかんしなぁ…」
zm「ビラでも作って飼い主募集したらええんちゃう？」
ci「問題は飼い主が見つかるまでだよ。先生にバレたら怒られるかも…」
tn「いや念子より先にもっと怒られることあるやろ我々師団…」
『何も言い返せない』
次々と上がる問題に頭を悩ませ、うーんうーんと唸る私たちを横目に、ごそごそと寝袋用意しては我関せずで大きな欠伸をした紫の彼は、もぞ……と寝袋に入った。
shp「難しい話はどーでもええわ…ワイもう寝るんであとはよろしく…オヤスミ…」
『ショッピ先輩…』
ショピーと鼻ちょうちんを携え、念子と一緒に寝袋で眠る姿に思うことは皆ひとつ。
先輩、飼う気満々じゃん…
＊
──と、いうことで。飼い主が見つかるまでの間、我々師団がこっそり飼うことになった念子ちゃん。彼はショッピ先輩と私のことをいたく気に入ってくれたようで、すっかり師団室に居着いたのだった。
『先輩！ぢゅーる買ってきました！』
shp「ようやった。ほれピコ〜ぢゅーるやで〜」
ネコちゃん……もとい、ピコちゃんは与えられたぢゅーるを美味しそうに吸い、所定値となったショッピ先輩の胸元へ収まった。
『よく食べるな〜』
shp「育ち盛りやから」
『そういうものか〜』
ﾋﾟｺ「ミャー」
トントンが主人バカになる理由が分かったかもしれない。
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ねむ - 連載時期からずっと読んでいました。今でもこの作品が1番大好きなのでいつか更新されたらいいな〜と思い読み返しています。続編いつまでもお待ちしています。 (2023年2月14日 5時) (
レス) id: 684d7a9448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななぁ - この作品とっても好きです！続編楽しみにしています！！！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: e0b9b0f844 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 海の幸さん» 随分と期間が空いたお返事になって申し訳ありません。またゆっくりと更新を再開していくつもりですので、お時間がある時にでもゆっくりとまた読んでやってください。コメントありがとうございました！ (2022年7月16日 9時) (レス) @page50 id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
海の幸(プロフ) - 初コメ失礼します。自分は語彙力が無いので上手く言葉に出来ませんが、この作品が本当に大好きだという事が伝われば幸いです。通知が来る度に、はしゃぎながら読んでいました。この作品を見つける事が出来てとても嬉しいです。お体ご自愛下さい。続編楽しみにしてます。 (2021年8月3日 16時) (レス) id: 773012e340 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ルルーシュさん» 1番！？凄く嬉しいです…ありがとうございます！のろのろと本当におまたせしていただく形になってしまう更新ですが、これからも頑張っていこうと思います！改めてありがとうございました！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月11日 18時
