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ut「あ、あれ？Aちゃん？」
ﾘｰﾄﾞ「あ！君、イルマの妹の！」
sha「そこ歩いてたから連れてきた」
なんでこんなことに…
今も尚、腕を掴むシャオロンにムッと顔を顰めていると、それに気づいているのかいないのか、彼はリード君が手に持っていたゲーム機を奪い取って私に見せてきた。
ぴこぴこと今出ている画面からセーブをしてタイトルに移ると、画面に現れたのは可愛らしい女の子たちがキュルルンと彩る──
『どぎ魔ぎメモリアル…？』
ﾘｰﾄﾞ「そう！まあジャンル的にはギャルゲーだけど、普通のギャルゲーと違って現実以上のシビアを叩きつけてくる鬼畜仕様！！」
『……なるほど、リード君…えと、そういう厳しめな感じのが好きなんだね』
ﾘｰﾄﾞ「…言っておくけど、別に僕はマゾじゃないからね」
物語のおおまかな話を聞くに、どぎ魔ぎ学園には“卒業式の日…校庭の外れにある古い断頭台の下で告白して生まれたカップルは永遠に幸せになれる”という伝説があるらしく、主人公は攻略対象の女の子13人のうちひとりと親密になり、卒業式の日に告白されたらクリアだそうで。
結構ありきたりな内容のギャルゲだが、どうやら少し選択を間違えるだけでそのまま可愛い女の子に殺害されるバッドエンド直行の地獄のような仕様らしい。これ作った人絶対マゾでしょ。
『……って、なんで断頭台？普通、金のベルとか時計台とかじゃかい？』
sha「せやろ？これ物騒よな」
ねー、とシャオロンと顔を合わせて笑う。
そんな中ふと視線を感じ顔を上げると、大先生とリード君が何やらこちらを厳しい表情で見つめながらコソコソ話をしていた。
なんなの一体。
sha「まぁそんなこんなでええ感じに進めとったんやけど、まー俺らの“推し”が見事にバラバラでな。どうすればええと思う？」
『えーそれ私に聞く？』
心底めんどくさい、と顔を顰めるも、「頼む！この通り！」とシャオロン頭を下げられ断ろうにも断れない。
『うぅ…ギャルゲーなんてやった事ないから期待しないでね』
……まったく、本当に厄介なことに巻き込まれたな。
＊
ut「元気はつらつ天真爛漫で、一緒にいて楽しい子…」
ﾘｰﾄﾞ「そう考えるとナルミィちゃんとAちゃんの髪型も……どことなく似てない？」
ut「え……それって、もう…そういう事なん？」
ﾘｰﾄﾞ「いやー…あれは無自覚じゃない？」
ut「無自覚かー…」
なんて会話がされてたなんて、私は知る由もなかった。
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ねむ - 連載時期からずっと読んでいました。今でもこの作品が1番大好きなのでいつか更新されたらいいな〜と思い読み返しています。続編いつまでもお待ちしています。 (2023年2月14日 5時) (
レス) id: 684d7a9448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななぁ - この作品とっても好きです！続編楽しみにしています！！！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: e0b9b0f844 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 海の幸さん» 随分と期間が空いたお返事になって申し訳ありません。またゆっくりと更新を再開していくつもりですので、お時間がある時にでもゆっくりとまた読んでやってください。コメントありがとうございました！ (2022年7月16日 9時) (レス) @page50 id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
海の幸(プロフ) - 初コメ失礼します。自分は語彙力が無いので上手く言葉に出来ませんが、この作品が本当に大好きだという事が伝われば幸いです。通知が来る度に、はしゃぎながら読んでいました。この作品を見つける事が出来てとても嬉しいです。お体ご自愛下さい。続編楽しみにしてます。 (2021年8月3日 16時) (レス) id: 773012e340 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ルルーシュさん» 1番！？凄く嬉しいです…ありがとうございます！のろのろと本当におまたせしていただく形になってしまう更新ですが、これからも頑張っていこうと思います！改めてありがとうございました！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月11日 18時
