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鼓膜が無事にご臨終した次の日の昼食。
私とトントンは例の如く食堂でそれぞれのご飯を頬張っていた。
今日私が食べているのは、日替わりＡ定食。今日の日替わりメニューはどうやら魔ーメンという、人間界で言うラーメンのような食べのもで、これがまた中々美味しい。ちなみにトントンはＢ定食のソースカツ丼。トンくんは可愛らしく林檎を頬張っていた。
tn「…にしても、あんな奇遇があるもんなんやな〜」
『ん゛っ、げほ、けほっ』
tn「ふはっ！何やってんねんお前、」
突然投げかけられた言葉に、思わず麺が入ってはいけない所に入りかけた。ケラケラと可笑しそうに目に涙を貯めながら差し出してくれた水の入ったコップを有難く受け取り、ごくごくと喉を鳴らして飲み込んだ。
『ふー…ありがと』
tn「どーいたしまして。で？誰なんそのロボロって。昨日はのらりくらりと上手く躱しおって」
『は、はは…』
昨日ペイント先輩の意味深な言葉を受け、彼が去ったあと、案の定師団のみんなから質問攻めにあい、
──何か悩みを抱えてるみたいだったから、そのロボロという悪魔にこの師団のことを紹介した。
そう、彼らに説明したのだ。
別にやましいことはないのだが、変にペイント先輩が含みを持って話したせいで、何故か彼らから色々とあらぬ疑いをかけられてしまった。そのせいか、正直に全てを話しても、トントンからは“のらりくらりと上手く躱していた”ように見えるらしい。
『何度も言ってるじゃん。ゴミ捨てを手伝ってもらっていたんだって。ほら、“あの時”の匂いの悪魔だよ』
tn「ぐっ、」
“あの時”。その言葉を強調して話すと、トントンはボン！と顔を赤くして突っ伏した。突然のご主人の奇行に驚いたトン君は、バタバタと翼を動かして私の膝に避難した。
トントンは“あの時”のことを、入学早々やらかした次ぐらいに後悔しているらしいので、彼を黙らせるにはとても効果的な文句である。
いくら同意だったとはいえ、私を傷つけたことには変わりない、とこの話を持ち出すと、彼はこのような状態になる。後悔六割の照れ四割って感じだ。
「ぐおー！」だの「忘れてー！」だの悶絶するトントンを眺めながら、少し冷めてしまった魔ーメンのスープを啜る。
�邸�ﾌﾟｷﾞｰ!」
『ん？トン君も食べたいの？しょーがないなー』
ちょん、ちょん、と小さな蹄で催促してくるトン君に頬を緩めながら、私は「はい」とレンゲにスープを掬ってトン君に近づけた。
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ねむ - 連載時期からずっと読んでいました。今でもこの作品が1番大好きなのでいつか更新されたらいいな〜と思い読み返しています。続編いつまでもお待ちしています。 (2023年2月14日 5時) (
レス) id: 684d7a9448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななぁ - この作品とっても好きです！続編楽しみにしています！！！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: e0b9b0f844 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 海の幸さん» 随分と期間が空いたお返事になって申し訳ありません。またゆっくりと更新を再開していくつもりですので、お時間がある時にでもゆっくりとまた読んでやってください。コメントありがとうございました！ (2022年7月16日 9時) (レス) @page50 id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
海の幸(プロフ) - 初コメ失礼します。自分は語彙力が無いので上手く言葉に出来ませんが、この作品が本当に大好きだという事が伝われば幸いです。通知が来る度に、はしゃぎながら読んでいました。この作品を見つける事が出来てとても嬉しいです。お体ご自愛下さい。続編楽しみにしてます。 (2021年8月3日 16時) (レス) id: 773012e340 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ルルーシュさん» 1番！？凄く嬉しいです…ありがとうございます！のろのろと本当におまたせしていただく形になってしまう更新ですが、これからも頑張っていこうと思います！改めてありがとうございました！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月11日 18時
