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「さっきまであんなに沢山お昼ご飯食べてたのに……」
tn「なんやAも食いたいんか？」
「…食べる」
ハンバーガーやらピザやらポテトやら…大量のジャンクフードを抱えてもしゃもしゃと口を動かすトントンに呆れ果てるも、ズイッと差し出された肉汁を輝かせるハンバーガーに思わずかぶりつく。
うーむ…ジャンクフードは邪道なり……
「うぅ…おいしぃ…太っちゃう…」
tn「そんくらいじゃ太らんて。てかAはもうちょい肉つけた方がええと思うで」
「に、肉って…」
彼の言葉を受けて、ふに、と二の腕を触ってみる。
ふに。ふに。ふに。ふに。
「……」
tn「どしたん？」
「ふ、太った…」
tn「は？」
この魔界に連れてこられてからお腹いっぱい美味しいものを食べ続けているせいなのか、数ヶ月前より確実に二の腕のぷにぷに具合が進化しているッ！
私は一口だけ噛み付いたハンバーガーをジッと見つめて「ぐぬぬ」と唸った。
『……トントン、これやっぱり返──』
tn「あ！グルッペン団長やないですか！」
遮るように被さったトントンの言葉に、ハッと顔を上げる。のし…のし…と重く響く足音。ふっと私たちにかかる影。
『グルッペン…団長、』
久方ぶりに拝見した悪魔のような邪悪な…いや、悪魔か。魔王と言われても首を縦に頷いて信じてしまうほど、邪悪なオーラをむんむん出す目の前の我らが団長。
忙しいのかそれともサボってるだけなのか…団長なのに出席率が四分の一に満たないせいか、久しぶりに彼の顔を見た気がする。
『お久しぶりです団長さん』
gr「ん？…あぁ、お前たちか」
デン。と目の前にたつ団長に圧倒されながら社交辞令を述べると、彼は「よっ」と軽く手を挙げニヤリと笑った。
tn「どうしたんすか今日。師団室は逆方向っすよ？」
gr「あー…いや、なぁ〜」
『？』
なんとも歯切れ悪くもちょもちょと口を動かすグルッペン団長に首をコテンと傾げる。すると、団長は人差し指で耳の穴を指しながらムッと顔を顰めて。
gr「うるさいから今日は帰る」
tn「は、はい？」
gr「めんどく…面白い悪魔が今師団室におるんやが、どうもその悪魔の弟分が師団を探してるようでね。お前たち、いい感じに我々師団を紹介してくれたまえ。じゃあさようなら」
『あ、さようなら…？』
tn「さようなら」
ぺこり。お互い軽く頭を下げ、グルッペン団長はのし、のし、と去っていった。
……いや、これ面倒事を押し付けられただけでは？？
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ねむ - 連載時期からずっと読んでいました。今でもこの作品が1番大好きなのでいつか更新されたらいいな〜と思い読み返しています。続編いつまでもお待ちしています。 (2023年2月14日 5時) (
レス) id: 684d7a9448 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななぁ - この作品とっても好きです！続編楽しみにしています！！！ (2022年8月7日 21時) (レス) id: e0b9b0f844 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 海の幸さん» 随分と期間が空いたお返事になって申し訳ありません。またゆっくりと更新を再開していくつもりですので、お時間がある時にでもゆっくりとまた読んでやってください。コメントありがとうございました！ (2022年7月16日 9時) (レス) @page50 id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
海の幸(プロフ) - 初コメ失礼します。自分は語彙力が無いので上手く言葉に出来ませんが、この作品が本当に大好きだという事が伝われば幸いです。通知が来る度に、はしゃぎながら読んでいました。この作品を見つける事が出来てとても嬉しいです。お体ご自愛下さい。続編楽しみにしてます。 (2021年8月3日 16時) (レス) id: 773012e340 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ルルーシュさん» 1番！？凄く嬉しいです…ありがとうございます！のろのろと本当におまたせしていただく形になってしまう更新ですが、これからも頑張っていこうと思います！改めてありがとうございました！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月11日 18時
