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tn「そんな気にやまなくても大丈夫やで。Aちゃんにはサリバン理事長がおるんやから。あの人魔王のヨドに1番近いテトの位階なんやで？大丈夫や大丈夫」
『テト…？』
安心させるように背中を撫でてくれるトントン君の発した聞きなれない単語に首を傾げる。
tn「位階は悪魔間におけるランキングで、各々の力量でランク分けして魔界の秩序をまもっとるんよ」
悪魔は階級制度なのか……中々シビアだな……
そんなことを考えながら、説明を続けるトントン君に視線を戻す。すると、彼は両手をパッと広げ指をヒラヒラさせた。
tn「んで、その位階は10段階あって、魔王が10でサリバンさんは9番目の位階に当たる人なんやで｣
指を折り曲げながら、アレフ、ベト、ギメル、と下の階級から分かりやすく説明をしてくれた。
tn「せやから、Aちゃんは変に心配とかせんでええと思うで」
な？と柔らかい笑みを浮かべながら、トントン君は私の髪の毛を指で梳いた。
tn「まぁ、警戒するにこしたことはあらへんけどな。いつも通りでええんちゃう？」
『そうだよね……にしても、なんで私のことを人間だと思ったんだろ…？』
うーんと頭を傾げて考えていると、スッとトントンくんが首筋に顔を近づけた。
突然の事でビクッと肩が動いたが、これから何をしたいのか大体分かったので、大人しくされるがままにしとく。
案の定トントン君はｽﾝと匂いを嗅ぎはじめた。
私じゃなかったら確実にぶん殴られてるよトントン君……
今日はやけに匂いを嗅ぐ時間が長く、手持ち無沙汰な私は、いつもより小さい(それでも私より大きい)ゴツゴツしたトントン君の手をにぎにぎ弄りながら彼が嗅ぎ終わるのを待った。
５分ぐらいしたあと、う〜ん？と首を捻りながらトントン君は離れた。
tn「俺鼻ええ方やけど、全然匂いとかせえへんな」
『昨日今日の校門の作業をコッソリ見てたとか？飛べない私に疑問抱いたとか……』
tn「ありえるな……ってオイ、いつまで遊んでるんや。俺の手は玩具ちゃうぞ」
そう言うとトントン君は、自由なもう片方の手でズビシッと軽くチョップをした。
tn「ま、あまり目立たないように大人しくしときゃ大丈夫やな。なんかあったら今回みたいに隠さず、ちゃんと相談するんやで。分かったか？」
『はーい』
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天谷(プロフ) - 甲殻類様のイラストめったゃ好きです小説も面白いです頑張ってください (2021年4月27日 22時) (携帯から) (
レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 涼さん» お、お恥ずかしい……！ご指摘ありがとうございます！下手に馬鹿を晒さずに済みました…笑 ありがとうございます！別の方がもう少し落ち着いたらこちらとバランスよく更新していく予定ですので、もう暫し待っていただければ幸いです。 (2020年8月12日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 続編もすごく楽しみながら読ませて頂いてます…！72話の部分で『ちんとんかん』と書かれていますが、正しくは『頓珍漢(とんちんかん)』だと思います！細かいところをいちいち、すみせん…！無理のないように、自分のペースで更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5cac8d186e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ゆきなさん» 魔ｄ！原作がまだバトラパーティーなので何とも言えませんが...是非イルミちゃんと夢主ちゃんとで一緒に躍らせたいですね..！有難うございます、ちょっと性癖詰めましたｗ (2020年8月9日 19時) (レス) id: ba8f57988d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 推しが尊い…ｱｸﾄﾞﾙの時どうなるかな？zmさんが横抱きにして血を吸う？所がなんかﾆﾔﾆﾔしました！ (2020年8月9日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年6月9日 21時
