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美味しい茶菓子と紅茶を頂き幸福感に包まれるのと同時に、せっせと掃除をしているであろうシャオロンくんたちに罪悪感を感じながら、私はアメリ会長に感謝の言葉を述べて生徒会室を出た。
ふんわり香る紅茶の匂いに頬を緩める私の頭の中には、アメリ会長に抱いた疑問なんて既に無くなっていた。
tn「Aちゃん!!!?ちょ、どこ行っとったんや!!俺ら心配したんやで!!」
みんなの所へ戻ると、トントン君が目にも止まらぬ早さでガシッと私の肩を掴み、ゆさゆさと揺らす。
揺れる視界にトントン君の鬼の形相が見えたので、私は大人しくされるがままになる。黙って行っちゃった私の非でもあるからね……って思ったけど、私シャオロンくんに無視されたから悪くなくないか!?
sha「ちっこい子やないんやから、そんな心配する必要あらへんやろ。だいたい酷く心配してたのはトントンだけやで」
ut「いや、僕も心配して……って、痛い！抓るの止めてｼｬｵちゃ…！！」
未だにガクガクと頭が揺れる中、シャオロン君とウツ君のコントのような会話を眺めていると、ニュっと視界に紫が広がった。
shp「トントンさん。これ以上はAさん馬鹿になっちゃいますよ」
tn「え、あっ、スマン！」
ショッピ先輩のおかげで解放された私はグワングワンとする頭を抑えながら「大丈夫…」と呟いた。
shp「にしても、ホンマにAさんはどこ行っとったんですか？」
『あ〜……えっと、なんて言いますか…生徒会室に少し……』
「「「「えっ」」」」
綺麗にハモった声をみんなの聞きながら、私は苦笑した。そりゃそうなるよね。
『ちょっと色々ありまして、アメリ会長と少しお話をした後に美味しい紅茶と茶菓子を頂きました』
アメリ会長の質問の件に関しては少し濁らせて貰って簡潔に説明をした。
すると、アメリ会長大好きマンであるシャオロン君とウツ君が羨ましそうにジト〜と見つめてきたので、そっと目を逸らした。
tn「まぁAちゃんも無事戻った事やし、作業を再開しよか！」
パンッと手を叩いてにこやかに皆に声をかけるトントン君。
あぁ、悪魔であるはずなのにトントン君の頭に金の輪っかが見える…ありがとうトントン君。
作業を再開する皆に合わせ、私もブラシを手に持ち準備をしていると…
tn「後でちゃんと、その色々やら詳しく説明せぇよ」
ボソッと私にだけ聴こえるように低い声で耳打ちをしてきたトントン君。
うん、君やっぱり悪魔だ。
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天谷(プロフ) - 甲殻類様のイラストめったゃ好きです小説も面白いです頑張ってください (2021年4月27日 22時) (携帯から) (
レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 涼さん» お、お恥ずかしい……！ご指摘ありがとうございます！下手に馬鹿を晒さずに済みました…笑 ありがとうございます！別の方がもう少し落ち着いたらこちらとバランスよく更新していく予定ですので、もう暫し待っていただければ幸いです。 (2020年8月12日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 続編もすごく楽しみながら読ませて頂いてます…！72話の部分で『ちんとんかん』と書かれていますが、正しくは『頓珍漢(とんちんかん)』だと思います！細かいところをいちいち、すみせん…！無理のないように、自分のペースで更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5cac8d186e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ゆきなさん» 魔ｄ！原作がまだバトラパーティーなので何とも言えませんが...是非イルミちゃんと夢主ちゃんとで一緒に躍らせたいですね..！有難うございます、ちょっと性癖詰めましたｗ (2020年8月9日 19時) (レス) id: ba8f57988d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 推しが尊い…ｱｸﾄﾞﾙの時どうなるかな？zmさんが横抱きにして血を吸う？所がなんかﾆﾔﾆﾔしました！ (2020年8月9日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年6月9日 21時
