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不思議そうな顔をして私とトントン君の顔に忙しく交互に視線を送るゾム君。そんな彼に思わずクスクスと笑ってしまった。
『お友達っていうのは、こうやって一緒にお話したり一緒に遊んだり楽しいことを共有する、自分にとって大切な人………んンッ……大切な悪魔のことを言うんだよ。だから、私とゾム君はお友達』
握っていた手を解き、握手するように持ち替えてギュッと強く握る。
すると、不安そうに下を向きがちな綺麗な翡翠の瞳がパチリと私を捉える。泣きそうに顔を歪めるも、それでも彼は嬉しそうに目を細めた。
zm「ええの？俺、A食べようとしたんやで？」
『食べようとしただけでしょ？未遂だから大丈夫大丈夫！ちょっと前に食べられかけた時に比べれば全然可愛いもんだよ！』
tn「う゛ッ」
しまった、トントン君の地雷を踏んでしまった。隣で胸を抑えながらキノコを生やす彼に軽く戸惑うも、私はゾム君に向き直る。
『まぁ、という訳だからさ……これからよろしくねゾムく……うぇ！？』
言葉を全て吐き出す前にグイッと腕を引かれ、気がつけば私はゾム君にぎゅーっとキツく抱きつかれていた。
びっくりして固まるも、ぐすん、と耳元で聞こえた彼の声に私は恐る恐る腕を彼の背に回した。
ぽん、ぽん、と赤子をあやすように優しく背中を撫でる。
彼は……他人に飢えてるんだろうな…
そう思うと私をすっぽりと覆う彼が途端に小さく感じ、思わず彼の背にまわした腕に力を入れた。
『私もシャオロン君も本当に感謝してる。ありがとう、ゾム君。そしてこれからもよろしくね』
zm「おん、おん…！」
キノコを生やしていたトントン君もいつの間にかに復活して、ぐりぐりと嬉しそうに肩に顔を押し付けるゾム君を微笑ましく見ていた。
・
・
・
ﾌﾞﾙ「さて……全員がゴールしたな。それではこれより──各人の位階を発表する」
最後のペアが帰ってきて、全員が揃ったところでブルシェンコ先生が声をかけてきた。
そして、そんな先生の声に合わせるようにバサバサと空から舞い降りてきた梟のような見た目をした三目の魔獣が先生の腕に止まった。
ついに……
私の位階が決まる。
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天谷(プロフ) - 甲殻類様のイラストめったゃ好きです小説も面白いです頑張ってください (2021年4月27日 22時) (携帯から) (
レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 涼さん» お、お恥ずかしい……！ご指摘ありがとうございます！下手に馬鹿を晒さずに済みました…笑 ありがとうございます！別の方がもう少し落ち着いたらこちらとバランスよく更新していく予定ですので、もう暫し待っていただければ幸いです。 (2020年8月12日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 続編もすごく楽しみながら読ませて頂いてます…！72話の部分で『ちんとんかん』と書かれていますが、正しくは『頓珍漢(とんちんかん)』だと思います！細かいところをいちいち、すみせん…！無理のないように、自分のペースで更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5cac8d186e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ゆきなさん» 魔ｄ！原作がまだバトラパーティーなので何とも言えませんが...是非イルミちゃんと夢主ちゃんとで一緒に躍らせたいですね..！有難うございます、ちょっと性癖詰めましたｗ (2020年8月9日 19時) (レス) id: ba8f57988d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 推しが尊い…ｱｸﾄﾞﾙの時どうなるかな？zmさんが横抱きにして血を吸う？所がなんかﾆﾔﾆﾔしました！ (2020年8月9日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年6月9日 21時
