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sha「……せやな。スマン、貸させてもらうで！」
zm「なんや、俺はA抱っこして飛べばええんか？」
『うん、ごめんゾム君お願い！』
zm「ええで、ほら来い！」
バッと両腕を広げたゾム君に飛び込む。
ゾム君は、そんな私の膝裏と背中に手を回し、いわゆるお姫様抱っこの形にして抱き上げた。
それを確認したシャオロン君は私の箒へと跨った。
『シャオロン君！ゴールの方向に向かって体重をかけて！』
sha「おう！」
zm「俺らも行くで！しっかり捕まっとってな！」
グングンとスピードをあげるシャオロン君を見たゾム君は私の顔を覗き込みながら笑った。
その時、フードの中からチラリと見えた綺麗な翡翠の瞳に私は思わずハッと息を飲んだ。
じっと見つめすぎたのか、ゾム君は私の視線に気づきキョトンとしたかと思うと、ニヤリと笑った。
zm「ええんか？そんな緩くしがみつくだけで……後悔してもしらんで？」
その言葉に私は慌ててゾム君の首へ腕を回してギュッとしがみついた。そんな私にケラケラと笑ったかと思うと、ゾム君は飛行のスピードを思いっきり上げた。
どんどんと近づくゴール。
sha「1位になるのは俺や──ッ！！」
シャオロン君はそんな雄叫びを上げながら、ズドオオンと派手にゴールへ突っ込んだ。
『シ、シャオロン君！？』
もくもくと土埃が舞う中、続いてゴールした私たちは白目を向いて転げるシャオロン君の元へと駆け寄った。
ﾌﾞﾙ「やれやれ、まさかの結果となったな。1位は…トイフェル・シャオロン！！」
zm「やったなシャオロン！」
『気絶してるけどね……とういか、ありがとうゾム君。もう降ろしてもらっても大丈夫だよ』
自分のことのように、嬉しそうに私を抱き抱えたままクルクル回るゾム君。そんな彼に苦笑しながら、私はそう告げた。
空を飛んでる時は必死で何とも思わなかったけど、この体勢はなかなか恥ずかしい。
zm「お、せやったな！今おろすか…ら……」
私を降ろそうと一瞬腕の力を緩めるも、ゾム君は言葉を切らしてまた私を抱き直し、スっと胸元へ顔を近づけた。
そして、スゥーと思いっきり息を吸った。
『ちょ、ちょちょ！？！？ゾム君！？』
ゾム君はそのまま私の服をハムっと口に含んだかと思うと、驚いたように肩を震わせて直ぐに口を離した。
あれ、待ってその場所って…
ゾム君の涎に濡れた服の場所を見ると、目に入ったのは
赤色
zm「あっま」
低い、そんな声が脳に響いた。
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天谷(プロフ) - 甲殻類様のイラストめったゃ好きです小説も面白いです頑張ってください (2021年4月27日 22時) (携帯から) (
レス) id: 598bb1266d (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 涼さん» お、お恥ずかしい……！ご指摘ありがとうございます！下手に馬鹿を晒さずに済みました…笑 ありがとうございます！別の方がもう少し落ち着いたらこちらとバランスよく更新していく予定ですので、もう暫し待っていただければ幸いです。 (2020年8月12日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 続編もすごく楽しみながら読ませて頂いてます…！72話の部分で『ちんとんかん』と書かれていますが、正しくは『頓珍漢(とんちんかん)』だと思います！細かいところをいちいち、すみせん…！無理のないように、自分のペースで更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年8月11日 21時) (レス) id: 5cac8d186e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ゆきなさん» 魔ｄ！原作がまだバトラパーティーなので何とも言えませんが...是非イルミちゃんと夢主ちゃんとで一緒に躍らせたいですね..！有難うございます、ちょっと性癖詰めましたｗ (2020年8月9日 19時) (レス) id: ba8f57988d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 推しが尊い…ｱｸﾄﾞﾙの時どうなるかな？zmさんが横抱きにして血を吸う？所がなんかﾆﾔﾆﾔしました！ (2020年8月9日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年6月9日 21時
