ニ ページ1
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──今日、私はショッピと喧嘩した。
きっかけは些細な事だった。
でもお互い何かと負けず嫌いな面倒臭い性格をしているせいか、言い合いは段々とヒートアップして大きな喧嘩になってしまった。
終いには「ショッピなんて大っ嫌い！」という思ってもいない最低な言葉を彼に浴びせそのまま財布片手に家を飛び出した。
特に行く宛てもなく適当にブラブラと歩いていると、気がつけばお天道様は山の向こうへと顔を隠し辺りはすっかり暗くなっていた。
「大嫌い」なんて言葉をショッピに投げ捨てた手前、ほいほいと彼と一緒に住む我が家へ帰るのには些か抵抗がある。
しょうがない、どこか適当な所に泊まるか。
私は軽く溜息を吐いて、一先ず近くのネカフェを探そうとポッケのスマホに手を伸ばした。途端、そのスマホが音を立てて震えた。
ドキン、と大きく跳ねた心臓。
恐る恐るスマホの画面を確認すると、ディスプレイに映されたのは彼の名前ではなく『チーノ』という名前。
彼じゃなかった。
その事に小さく安堵すると共に、少しだけズキンと心臓が痛んだ。
──何を期待してるんだか。
自嘲気味に笑って自分の狡い心から目を背け、私はスマホを耳に当てて「はい、」と電話に応えた。
「あ！やっと繋がった！Aさんもしかして今外？」
「え？あ、そうだけど？」
少しだけ焦ったようなチーノさんの言葉にざわざわと胸がざわつく。
「ショッピが撮影の時間過ぎても全然Skypeに来おへんやけど…Aさんなんか知らへん？」
「え…ショッピが？」
「もしかしたら寝とるだけなんかもしれへんけど、“もしも”があるから。お出かけ中申し訳ないんやけど、ちょっと家戻ってショッピの様子確認してくれへんか？」
「……うん、分かった。連絡してくれてありがとう」
「ん、何か分かったら折り返し連絡ちょーだい」
そう言ってブチッと切られた電話。
私はそのままスマホで現在地を確認して、途中でタクシーを捕まえて急いで家へと戻った。
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蛇狐(プロフ) - サリトさん» 猫ちゃんのふにっ良いですよね〜笑 こちらこそ読んでくださりありがとうございました！ (2021年4月4日 13時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
サリト - 前足でふにってやられてみたいなぁ〜。と思った今日この頃。とても好きな作品です。出会わせてくれて感謝感激！有難う御座います！ (2021年3月26日 23時) (レス) id: b495665938 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 九尾の狐さん» コメントありがとうございます！そう言っていただき凄く嬉しいです！b (2021年3月22日 0時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
九尾の狐(プロフ) - めっちゃ好みの小説です！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: 1dca37f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - Himekaさん» shpさんは沼ですからね……！Himekaさんをshp沼に引きずり込めて満足です！b (2021年3月20日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2021年3月19日 16時
