episode23 ページ23
私の言葉に満足したのか、グルッペン総統は改めたように「さて…」と呟くて人差し指をピン立てた。
gr「我が軍は技術部からの幹部がいない。それゆえお前にはそこを担って貰おうと思うんだが、ぽっと出のお前にいきなりそんなにところを任せると反感を買う」
「……だから成果を上げろって事ですね」
グルッペン総統の言葉に私がそう答えると、彼はニヤリと口端を歪めて笑った。
書記長の立場の人間の義足をつくるとなると、どこの誰かも分からい女…しかも元罪人にそんなことを任せたなんて言ったら、兵や国民に不安が募ることは目に見えている。
だから義足をつくるに“相応しい”口述が必要なのだろう。
ピンと立てていた指をふよふよ動かした後、ビシッと私の方へ指を指すとグルッペン総統はニヤリ笑った。
gr「話が早くて助かる。Aよ、お前に課題を与える。新兵も簡単に扱うことの出来る“生産性に特化した”高性能の銃を作れ」
tn「…ッ！？んな無茶な！」
今の時代、銃というものは量産化が難しい代物で暴発事故や熱を持って部品が破損するなど扱いの難しい一癖も二癖もある武器である。
[銃の量産化]
そんな事を目指して多くの戦争国家は日々研究に没頭していた。
そんなじゃじゃ馬武器の量産化だけではなく、“扱いやすい”に加え“高性能”ときた。
トントンが驚きの声をあげるのも理解出来る。
不可能に近い課題。
だが、私の頭の中には“既に何個かアイデアがある”。
「いいでしょう。引き受けます」
os「さすがAちゃん！」
私が了承を口にすると、オスマン外交官は自分の事のように誇らしそうな顔をして私の頭を撫でた。そしてチラリとトントンの方を見たかと思うと「んふっ」と嘲るように笑った。
tn「…オスマンなんやその顔は」
os「いや〜べっつに〜？」
gr「お前ら…さっきからやめろ言うとるやろ」
またバチバチと火花を散らす二人にグルッペン総統は呆れたように溜息をつき、手で顔を覆った。お疲れ様です。
gr「こいつらはほっといて次に進めるぞ。取り敢えずA、詳しいことは後日話すからお前は衛生部の診療所へ行ってこい。外傷もそうだが、ずっと十分な食事をとっていなかったと聞いた。何あってからでは遅い、医者に見てもらってこい」
「医者、ですか」
gr「せや、書記長補佐から聞いたぞ。トン氏お前もついでに診てもらってこい」
tn「えっ」
グルッペン総統の言葉で何故か顔面蒼白になったトントンに私は首を捻った。
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蛇狐(プロフ) - イチゴダイスキさん» へへへ、ありがとうございます！(神様では)ないです。 (2020年12月13日 15時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴダイスキ - え？え？え？神様ですか？そうですね？なんでこんな神作品作れるですか！！もう無理好キィ(鼻血) (2020年12月12日 20時) (レス) id: f02fd4c99a (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ゼネヴァンスさん» ありがとうございます！これからも隻脚をどうぞ宜しくお願いします！v (2020年8月10日 1時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
ゼネヴァンス(プロフ) - お気に入り1000人以上になりましたね！！！おめでとうございますっ！！！！ (2020年8月10日 0時) (レス) id: d6da2f5e2e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 紗稀さん» ひぇ……とてもありがたいお言葉ありがとうございます！読者さんや相互さんのお陰で成り立ってるようなものなので……笑 頑張って更新していきます！v (2020年8月9日 23時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年7月29日 17時
