episode26 ページ26
si「…ふむ、牢屋にずっと居たと聞いたけど思ったより患部に汚れがあらへんな」
「道中にお風呂に入れてもらったので…そこで綺麗にしてきました」
si「ん〜でもやっぱ応急処置の塗り薬じゃアカンな。はい、じゃあ聴診するから胸元まで服あげてな」
tn「ん゛ッ」
ぺたぺたと頬を触ったり手首を触ったりと触診をされ、ぺ神さんが肩にかかっていたグルッペン総統の上着を取り、そのままグイッと服を捲られたところで後ろのトントンが顔を赤くして咳き込んだ。
そんな彼にぺ神さんは「あー…」と苦笑した後にふいに立ち上がってトントンへグルッペン総統の上着を投げつけるとともにシャッとカーテンを閉めた。
si「童帝さんにゃ、ちょっと刺激が強かったね」
tn「じゃかましいわ！」
くるりと振り返って楽しそうにそう言ったぺ神さんへカーテンの向こう側から怒鳴り声を上げるトントン。
そんなトントンに「逃げたら掘るからな〜」という謎の言葉を投げかけぺ神さんは元の位置に腰を下ろした。
「ぺ神さん、掘るとは？」
si「んふふ、凄くええ事やで♡もし何か嫌なことされたりしたら“ぺ神さんに掘られるよ”って言うんやで」
「は…はい…」
tn「ぺ神、Aに変なこと教えんな」
よく分からなかったが怯えたようなトントンの声に、取り敢えず魔法の言葉だと言うことだけは分かった。
ぺ神さんは聴診器を手に取ると「服あげてー」と声をかけ、私はそれに合わせて彼の言うとおり胸元までボロ切れのような服を上げた。
ぺたぺたと腹や胸に冷たい金属が当たりぞわりと震える。そんな私の反応にクスクスと笑いながらぺ神さんは「はい次背中〜」と私が座っている椅子をくるんと回して背中の服を捲った。
si「はい終わり！お疲れさん。という事で怪我を治療したらAちゃんは三日間ここのベッドで安静ね！」
「えッ！？」
服を直しながらうんうん聞いていると、にこやかに言われた彼の言葉に思わず声を漏らした。
何故そうなる。別にそこまで酷い怪我では無いはずだ。
そんな疑問が顔に出ていたのか、ぺ神さんは肩を竦めながらピンッと私の額を弾いた。
si「Aちゃん、栄養失調で酷い貧血起こしてるよ。血流の巡りも遅いし栄養失調からのストレスでちゃんと眠れてもないでしょ。このまま普通に生活してたら倒れるで？だから取り敢えず点滴打って安静にしとかなアカンよ。これでも妥協した方やからね？」
「う、うぅ…」
まさかの三日間の足止めに私は顔を顰めた。
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蛇狐(プロフ) - イチゴダイスキさん» へへへ、ありがとうございます！(神様では)ないです。 (2020年12月13日 15時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴダイスキ - え？え？え？神様ですか？そうですね？なんでこんな神作品作れるですか！！もう無理好キィ(鼻血) (2020年12月12日 20時) (レス) id: f02fd4c99a (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - ゼネヴァンスさん» ありがとうございます！これからも隻脚をどうぞ宜しくお願いします！v (2020年8月10日 1時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
ゼネヴァンス(プロフ) - お気に入り1000人以上になりましたね！！！おめでとうございますっ！！！！ (2020年8月10日 0時) (レス) id: d6da2f5e2e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 紗稀さん» ひぇ……とてもありがたいお言葉ありがとうございます！読者さんや相互さんのお陰で成り立ってるようなものなので……笑 頑張って更新していきます！v (2020年8月9日 23時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年7月29日 17時
