運命の最終選抜 ページ15
朝早く、まだ姉さんやアオイたちが寝静まっている時間に私達は家を出た
蝶屋敷から最終選抜の会場である、藤襲山は遠く、歩って1日もかかる
中々に鍛錬していた私達でさえ1日もかかるのだから、常人なら3日程かかると思う
二人でバレないように走り、蝶屋敷から数km離れたことを確認し、私達は歩を緩めた
カナヲも先程の緊張した趣が消えている
二人でゆっくり歩き、
途中の定食屋で朝ごはんを頂き
私達はまた歩きだす
「バレなくてよかったぁ」
「姉さんは気配に敏感だから気付かれそうでヒヤヒヤした」
「私も」
「でも、Aがしのぶ姉さんに睡眠薬を飲ませるって提案した時は驚いた」
そうなのだ。どうしても姉さんには気づかれると思ってどうするか頭を悩ませていた私たち。
そこで閃いたのが睡眠薬だった
「だって、そうでもしないと姉さん、柱は気付いちゃうし。私達が鬼殺隊に入りたがってるのを知ってるから、
すごーく最近の監視の目は痛かった…」
「姉さん、私達に鬼殺隊に入ってほしくないから」
まぁ…緊張しているからこそ、そんな素振りもない私達からの睡眠薬入りのお茶を飲んじゃうんだろうけど
「まぁ、成功して良かったよね。
柱なんか、1kmなんてあっという間に追いつくからな
来ないってことはバレなかったんでしょ
今更、追いつくことは不可能だし」
「まぁ、もう十数kmは歩いたからね」
ドヤ顔する私の様子に苦笑するカナヲ
解せぬ
「あっ!まだ時間あるし、あそこの甘味処に寄ろうよ!」
「うん(姉さん可愛い)」
一方、蝶屋敷
ドンドン
「しのぶ様!起きてください。緊急患者です!」
ある平和な蝶屋敷の朝、
胡蝶しのぶは神崎アオイの呼び声に慌てて飛び起きた
「!?今何時ですか?」
「朝、7時ですが、いつもは5時には必ず起きている、しのぶ様が珍しいですね
カナヲやAも中々起きてこないし…
支度が終わったら急いで治療室へ来てください!」
その言葉と自分の様子に違和感を覚え、しのぶはアオイに言った
「わかりました。そして、アオイ、
なにか嫌な予感がするのでカナヲとAを起こしてきてくれますか?」
「?はい」
その予感は正しかったと言えよう
しのぶが治療を終えた時、アオイが飛びこんできた
「しのぶ様!!Aとカナヲがいません!
蝶屋敷中を探しても、どこにも!!」
「やはり…アオイ、蝶屋敷は頼みました
私は少し出掛けます」
「わかりました」
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桜井なお(なお)(プロフ) - ページ3の黄色の文字が見せにくいですが見れました! (2022年9月11日 18時) (レス) @page3 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
おはじき - 水無月さん» いいですよ、全然!!失敗は付き物ですから!! (2020年12月6日 2時) (レス) id: 9efc5def01 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 - 3回目の間違えて低評価押してしまいましたーー!ごめんなさい!!とっても面白いです (2020年11月15日 17時) (レス) id: c20faa24ab (このIDを非表示/違反報告)
ゾロサン尊すぎ! - ん!りょーかい! (2020年11月13日 6時) (レス) id: 4cf5fbf066 (このIDを非表示/違反報告)
流異 - ゾロサン尊すぎ!さん» ごめん、明日やっぱ教えるわ (2020年11月13日 5時) (レス) id: 251ad19655 (このIDを非表示/違反報告)
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