夢と希望と事実を胸に ページ11
「うるっさいッッッッッ!!!」
「____A...?」
心の底から語りかけてくる声に怒鳴った直後、
声が聞こえた
鈴の鳴るような澄んだ声
待ち遠しかった、望んでいた...
さっきの思いなど、気持ちなど
すっかり忘れて、
「カ...ナヲ?」
そっと声がする方へ顔を向ける
そこには一人の少女が立っていた
あの頃より大分、綺麗になっているが面影は残っていた
結われたサイドテールに蝶の髪飾り...
そして光輝く瞳
あぁ...大切な人ができたのだと実感する
そして、あの頃のカナヲはいないとだと感じ、少し寂しく思った
あんなに会いたいと願ったのに、
私よりもカナヲを知っている人がいて、
私よりも長くカナヲと過ごしている人がいて、
カナヲも幸せに暮らしていて、
そんな現実を知って、
約束すら守れない仮初めの姉など必要がないのでは...
と思ってしまう私がいる
今さら会っても迷惑かもしない
あんなにカナヲも私に会いたいと思っていると確信していたのに
今はそれが無性に恥ずかしく感じる
そんなの決まってないのに、
私だけの一人思いかもしれないのに、
ただ、そんな私が
____途方もなく虚しく思えた
なんと言われるのか怖い
そんな思いでいっぱいで、私はギュッと目を閉じた
その瞬間、
体が鉛のように重くなった
「グエッ」
仮にも女とは思えない声...
その正体を確かめるため、
私は恐る恐る目を開いた
さっきから私は目を開閉ばかりしているということは自負しているよ?
その正体に私はそっと笑ってしまった
「変わらないなぁ」
という想いを感じ、
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桜井なお(なお)(プロフ) - ページ3の黄色の文字が見せにくいですが見れました! (2022年9月11日 18時) (レス) @page3 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
おはじき - 水無月さん» いいですよ、全然!!失敗は付き物ですから!! (2020年12月6日 2時) (レス) id: 9efc5def01 (このIDを非表示/違反報告)
水無月 - 3回目の間違えて低評価押してしまいましたーー!ごめんなさい!!とっても面白いです (2020年11月15日 17時) (レス) id: c20faa24ab (このIDを非表示/違反報告)
ゾロサン尊すぎ! - ん!りょーかい! (2020年11月13日 6時) (レス) id: 4cf5fbf066 (このIDを非表示/違反報告)
流異 - ゾロサン尊すぎ!さん» ごめん、明日やっぱ教えるわ (2020年11月13日 5時) (レス) id: 251ad19655 (このIDを非表示/違反報告)
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