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*Telephone3 ページ46

慎太郎side









慎「…よく我慢したね。A」


A「ごめん、結局迷惑かけちゃったね」


慎「大丈夫だよ。俺にはちゃんと合図してくれたでしょ。メンバーはみんな気付いてたし。」









そう言っても Aの表情は暗いまま。
本番前にメンバー何人かと少し揉めたのもあって、いろいろ考えてるんだろうな。





なんてことを考えながら Aを抱えて廊下を歩く。









A「しんちゃん、」


慎「ん?」


A「ごめん、今だけ。」









そう言って 落ちないように俺の肩を掴んでた手を首の後ろに回して、
俺の首に顔をうずめたA。









慎「A…?」


A「ごめん、」


慎「謝んないでよ。もう少しで医務室着くからね。」


A「ん、」









Aがこんなに弱るのは初めてかもしれない。
こんなに甘えてくるのも。



体調が悪い日には、『今日体調悪い』と一言言って、
それでもいつも通りに過ごす。

自分の限界を理解しているAは、体調面では決して無理はしない。
何かあって迷惑をかける方が怖いって言ってたな。



でも、体調が悪い時も Aは甘えてこない。
普段からそんなに甘えるタイプじゃないから しんどい時は甘えてくれてもいいのに。









慎「いつもこんな風に甘えてくれたらいいんだけどな〜」


A「最大限甘えてるつもりだよ?」


慎「もっと甘えてほしいんだよ、俺達は」


A「んー、頑張る」


慎「Aが甘えたい!って思った時に甘えてくれたらさ、それでいいよ。」


A「ありがと、しんちゃん。」









そう言って微笑むA。
医務室のドアを開けてベッドにAを下ろした。









慎「氷取るから待っててね」









そう言ってベッドを離れようとしたら、









A「……、まって」









俺の腕を掴んでそう言うA。









A「今、甘えたい。」


A「近くにいてよ、しんちゃん」









少し戸惑いながらも、
Aらしく、はっきりとした声でそう言ったAを、無意識に抱きしめてた。


Aは 最初は驚いてたけど、俺の背中に腕を回した。









A「しんちゃん、」


慎「ん?」


A「ありがとう。しんちゃんにはいっぱい助けてもらってる」









Aらしい真っ直ぐな言葉。
ありがとうなんて何回も言われてきたけど Aに言われると特別に感じてしまうから、
俺はなかなか重症だと思う。

*Telephone4→←*Telephone2



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ぱち(プロフ) - 皆様たくさんのコメントありがとうございます!リクエストなども送ってくださり嬉しいです。少しずつ返していきます。続編お楽しみに! (2020年7月1日 11時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続編読みたいです!良ければ末澤くんとの絡みもみたいです! (2020年6月30日 15時) (レス) id: 09e6571630 (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 続編みたいです! (2020年6月20日 0時) (レス) id: 961db358a2 (このIDを非表示/違反報告)
トト(プロフ) - 初めまして、いつも楽しく読ませていただいてます。お話、もっと読みたいので、続編お願いします! (2020年6月17日 18時) (レス) id: d27c2d3d70 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - 続編待ってます´`* (2020年6月17日 13時) (レス) id: 26344d9bd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱち | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/profile  
作成日時:2020年3月20日 23時

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