瓜二つ【ゴールデンカムイ】 (ページ46)

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人質ページ46

｢裏切り者だから殺したんですよね、｣
と、声が震える。

鶴見｢いいや。私たちは殺していない。｣

｢じゃあ父はどこにいるんですか、？｣
と涙が溢れ落ちる。

鶴見｢遠くの地できっと生きているはずだ。｣

｢捨てたれたってことですか、やっぱり、やっぱり愛されていないんですよ、。｣
涙が止まらない、みんなに見られていて恥ずかしいのに止まらない。とまれ、とまれ。

鶴見｢いいや、君を愛していた。そして君の父親は伝言を残している。｣

月島は思った。あぁまた始まった。鶴見劇場が始まったと。

｢その伝言は誰が、｣

鶴見｢ウイルクだ。さあ、行こう。私たちと。｣

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遅い。便所に行ってからもう何分たったか。
道をたどってどこに行ったか確かめることにした。

海を辿って行くと、第七師団の下っ端が集まっていた。何事かと影から様子を伺うと何人かの話し声が聞こえた。

軍人｢まさか、A軍医殿がここで捕まるとは｣

軍人｢な、囚人が偶然人質にとったら軍医だったらしい｣

軍人｢誰が見つけたんだ？｣

Aが人質？まさか、

軍人｢見つけたのは鯉登少尉殿と鶴見中尉殿らしい。｣

まずい、本当に捕まったようだ……。行かせなければよかったと思ったがそんなことを考えている暇もなく歩き出し
札幌、月寒、旭川へと向かい始める。

小樽から旭川なんて考えるだけで吐き気がするが、自分の目的のためにひたすら歩き続ける。