またいつか ページ4
朝体を動かそうと思い、庭に出ると木刀を振っている鯉登さんがいた。鋭い太刀筋でつい見惚れてしまっていた。
鯉登｢何を見ているんだ｣
標準語を喋れるとは知らなく驚いてしまった。
｢薩摩以外喋れるんか……｣
鯉登｢当たり前だ、訓練はしなくていいのか？｣
｢やるよ。ほんじゃが何をしようか迷うとったんじゃよ。｣
鯉登｢頭が悪そうだから勉強でもしてきたらどうだ｣
｢最低。じゃあ教えてくださいよ｣
鯉登｢……1時間だけ｣
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数学
鯉登｢じゃっで、ちごっちゅっちょっじゃろ！
こんアホ！｣
｢えぇ、｣
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2時間後
鯉登｢ここをこうすっと出来っ｣
｢おぉ、ありがとうございます！｣
鯉登｢……ちょかっだが、歳はいっつだ？｣
｢歳？歳は16です｣
鯉登｢同い年か、よろしゅうな｣
｢お願いします……｣
………………
鯉登｢キェェェェェ！！！！時間が過ぎちょい！！！｣
｢ええ？｣
鯉登｢なんでわいはゆわんやったんだ！！！｣
｢す、すみません｣
鯉登｢……まぁ仕方ない。剣道の練習相手をしてくれ、｣
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3時間後
｢なんでここに1人でいるの？｣
鯉登｢……実は前にロシアから誘拐されっせぇ、こけ移ってきたんじゃ｣
｢ロシアから誘拐、？｣
鯉登｢じゃっどん、あん時たもったツキサップアンパンがおいと鶴見中尉殿を巡り合わせてくれたんじゃ！｣
ロシアからの誘拐、ツキサップアンパン、
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｢音之進がね、あんなに仲良くする人珍しいのよ、これからも遊びに来てね、｣
｢ありがとうございました｣
鯉登｢もう帰るのか、家はどこだ？｣
｢家は月寒と旭川に。、｣
鯉登｢そうか、またいっか｣
｢はい。またいつか｣
鶴見｢では行くよ、失礼。｣
｢失礼しました。｣
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汽車の中
鶴見｢函館は楽しかったかい？｣
｢…少し前にロシアから誘拐されたちゆちょっりました。
ツキサップアンパンのおかけで貴方と巡り合えたと。
どげん事なんでしょうか？ ｣
鶴見｢楽しそうで良かったじゃないか、あの男のことだろう？後で菓子と茶を用意して話をしようか。｣
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作者名：ハムカツ | 作成日時：2023年10月16日 19時
