薩摩の子供 ページ3
10年後
16歳になった私はロシア文学もほどほどできるようになり、医学の勉強もできる。体術も上達している。銃の扱いもかなり確実に当たるようになった。だが、勉強はあまり得意ではなかった…。
鶴見｢Aちゃん、函館へ行くぞ！！｣
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出張
鶴見｢今日から1週間お世話になる田中様だ｣
｢よろしくお願いします｣
｢よろしくねぇ、何かあったらなんでも言ってちょうだい｣
｢ありがとうございます｣
鶴見｢では、頼みます｣
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｢ここがお風呂で、ここが……｣
｢キェェェェェ！！！｣
｢！？｣
隣をすれ違った紫髪の男がいきなり叫んだので驚いてしまった。
｢だ、だいだきさんは！！！！｣
｢な、何語か！？｣
田中｢コラ！音之進！！先に挨拶でしょうが！｣
鈍い音が響き渡る
鯉登｢イテ、さっきからせからしゅうなったち思うちょったんじゃ！！！｣
｢せせろーしい？ここに来てからまだ全然話しとらん！！｣
｢挨拶！！！！！！！｣
…………
鯉登｢鯉登音之進……｣
｢Aです｣
鯉登｢……フッ、そげんこっどげんでんよかがな｣
｢何言いよるか分からんけぇ話しかけんさんな！｣
鯉登｢そんたこっちも同じじゃ！！！！｣
｢はぁ？！｣
鯉登｢キェェェェェ！！！！！！！次いっきょた時覚えてろじゃ！！！｣
｢はぁ？！こまい子供が！！｣
｢ごめんなさいね、あの子最近誘拐されてしまってここの方が人が多くて安全って事で預かっているのよ。薩摩弁って言って難しいだろうけど、頑張って会話してちょうだい、｣
嵐のような人だったが、その日は会うことがなかった。
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作者名：ハムカツ | 作成日時：2023年10月16日 19時
