私の憶測 ページ13
鯉登｢1週間だけと言ってもうあの日から2週間たっているぞ！遅い！遅すぎる！何かあったに違いない。｣
月島｢炭鉱には居なかったので、どこかで生きてますよ。｣
鯉登｢何故帰ってこない！｣
月島｢夕張からすぐ帰って来れるものでも無いでしょうよ。怪我をしていたら尚更です。｣
鯉登｢だが、報告書がいきなり途絶えるのはおかしい。Aなら何があっても書くと思うのだが。｣
月島｢まぁ、そうですが。｣
鯉登｢やはり、鶴見中尉に報告した方がいい。｣
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鯉登｢失礼すっ！派遣されたAん事じゃっどん、あん日から既に2週間が経っちょり、同じく報告書も途絶えちょり生死ん安否が確認できちょらず確認しにめった！｣
鶴見｢何言ってるかさっぱりだ！……月島軍曹！！｣
月島｢Aさんが夕張へ向かってから既に2週間が経っており報告書も途絶えたことで鯉登少尉が安否確認をしたいと。｣
鶴見｢なるほど。大丈夫だ。彼女は必ず生きてる。｣
鯉登｢ないごて帰ってこんのか！！｣
月島｢……何故帰ってこないんですか。｣
鶴見｢私の憶測なんだが、あの日尾形百之助も炭鉱にいただろう？｣
鯉登｢なっ！｣
鶴見｢流石。もうわかっただろう？｣
月島｢尾形百之助がA軍医を？｣
鶴見｢その可能性が高い。｣
月島｢A軍医が尾形百之助から逃げ出せないと？｣
鶴見｢いや、捕虜として捕まっているか、共に脱走したか。もしくは＿＿＿＿｣
兵士｢失礼します。美唄町からA軍医からの書類です。｣
鯉登｢良かった！！手紙が！！｣
『炭鉱の爆発に巻き込まれ病院で治癒中です。今まで意識がなかったため報告書を提出出来ませんでした。今は美唄の病院に入院中です。完治しだい帰ります。』
月島｢意識を失ってたってことですか、｣
鶴見｢んん？この字がAのものとは思えんなぁ｣
月島｢手が動かせなくて、代理で書いてもらったのでは？｣
鶴見｢では、鯉登少尉、月島軍曹。Aを美唄まで迎えに行ってくれないか｣
鯉登｢きェェェェェェェェ！！！！！なんでおいが！｣
鶴見｢その方がAちゃんも喜ぶだろ？｣
月島｢分かりました。鯉登少尉、行きますよ｣
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作者名：ハムカツ | 作成日時：2023年10月16日 19時
