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A
広島生まれで広島弁を話しています
軍医として第7師団にいる。広島県出身でたまに出てしまう広島弁が特徴。他のものと同じく鶴見中尉に心酔している。恋愛としてではなく尊敬として。
軍以外では女ということがバレないように極力話さないようにしてきており、常に目立たないように生きてきた。父は日本軍の兵士で、階級は｢中将｣と言うと父から教えてもらった。
父は物好きで何事にも突き進む人だった。仕事で忙しい父はあまり帰って来なかったが帰ってきた日はよく仕事場のことを話してくれたり、北海道の雪のこと、食べ物のことを教えてくれた。仕事のことでは｢信頼出来る部下の鶴見、アイヌのウイルク｣などのことを教えてくれた。
特に仕事場の事が多く母と一緒に夕飯を食べながら話した。だが、次の日には帰ってしまい、また来るのは1年後か2年後だった。最後には駅まで見送りをする。いつも通り見送りを済ませ、家に帰り布団に入り寝るこれで一日が終わる。
ちょうど1ヶ月経った頃に父が北海道に行くことになり徐々に母の様子がおかしくなった。
明治の6月に父の死が告げられた。殺されたそうで、母は｢あの人がそがいな訳ない｣とぶつぶつ呟いている。それから母は風呂にも入らなくなり、大好きだった料理もしなくなった。部屋の角へ行きぶつぶつと呟いているだけだった。
どんどん母は痩せていき体臭もきつくなりまるで人の姿とは思えないほどになった。私はまだ子供で料理ができなかったので山で草を食べたり、虫を食べたりしていた 母は段々と喋らなくなり、ハエが集っていた。
家には悪臭が放っており、今にも吐きそうだが我慢をして耐えた。だがまだ6歳の私には我慢できる訳もないそんな生活を1週間続け、母はもう人ではなくなっていてた。今日もいつものように我慢をして家に籠っているといきなり扉がドンと音を立て勢いよく開いた。
｢君がAちゃんかね！｣
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作者名：ハムカツ | 作成日時：2023年10月16日 19時
